天気 :曇り
メンバー:ひとり
行程 :二王子神社9:40二王子岳12:10→二王子神社14:20
天気が冴えない遠征2日目は福島から新潟に移動し、越後山脈北部の二王子岳に登ってきました。
この日は当初オンベ松尾根から飯豊の大日岳登頂という体力的にかなりチャレンジングなルートを狙っていたものの天気予報は悪く、
代わりにその大日岳を拝めそうな二王子岳に登ることにした(実際にガスって拝めなかった)。
登山口への林道は狭く本当にこの道で正しいのか不安になりつつ運転していると、目の前に二王子神社駐車場が現れ、
予想以上に多くの車(ほぼすべて新潟ナンバー)が駐車しており安堵した。
二王子神社は予想を遥かに上回る立派な社殿を有し、参拝するだけでも十分価値がありそうであった。
1合目から非常に整備された登山道で歩きやすいものの、登山口は標高が低い為に蒸し暑く、
沢や水場を見つけてはタオルを濡らしたり顔を洗ったりクールダウンを行った。
標高が上がって多少開けてきたものの景色は無く、我慢の登りが続いた。
今日は距離は短いものの何気に標高差1000メートルの山行であり、登っても登っても中々山頂が見えないとしんどさが2倍増しに感じる。
やがて遠くにオレンジ色の二王子岳避難小屋が見え始め、すこし登ったら立派な山頂標識のある山頂であった。
山頂で記念撮影、晴れていれば後方に飯豊連峰の山々を見渡せるのだろうがこの日はあいにくの天気であった。
山頂は赤トンボが一斉に飛んでおり東北の山が夏の真っ盛りであることを思わせてくれた。
山頂で地元のハイカーさんと談笑しながら30分以上山頂にいたものの天気は回復せず、このまま山を下りることにした。
天気が悪いことは想定内で、良くとらえればまた再訪の理由ができたってものだ。
下山時、偶然1輪だけ咲くヒメサユリを見つけた。
以前大雨の中ヒメサユリが咲き乱れた朝日連峰以東岳を登った時の懐かしい記憶がふと頭をよぎった。
また途中若いブナの木見事に密集したエリアがあり、心にグッとくるものがあった。
地元の人にしたらなんてことない風景だろうが、普段都会の喧騒でもまれっぱなしの私にとってそれはまさしく理想の森であった。
整備された登山道を往復するだけのシンプルな山行であったが、色々な発見もあった。
いつか3月下旬の残雪期に山ボードで再訪しても面白そうな山であった。