天気 :曇り時々晴れ
メンバー:ボイジャー、将太郎
行程 :大倉9:40→勘七ノ沢出合10:50→F2 11:50→F5 13:40→大倉尾根合流地点15:20→大倉17:00
夏~秋の本格的な沢登りにむけて基礎的なトレーニングをしようと人気の丹沢勘七ノ沢を遡行してきました。
久々の勘七でしたが所々残置に頼らないと予想以上に難しく、自分もまだまだ甘いと痛感しました。
最近猛威を振るうヒルも大量でヘトヘトでしたが充実の山行となりました。
東京近郊で沢登りが最も盛んだった丹沢も時代変わっていまやヒルの巣窟と化してしまい、自分もすっかり足が遠のいていた。
しかし今シーズンは北アのアルパインを予定しており丹沢の勘七ノ沢でしっかり練習を行うことになり、程よい登攀力が求められる勘七ノ沢をチョイスした次第である。
朝9時半に大倉を出発するも最初の林道から猛烈に蒸し暑く、加えて重い登攀道具一式を背負っての早歩きはしんどいものがあった。
そして林道で早速ヒルに取りつかれる羽目となった。スタート早々ヤレヤレである。
アプローチに1時間強を要し、11時頃に遡行スタート、少し歩いてF1である。
最初に私がチャレンジするも最初の一歩が登れずもたついてしまった。
そんな合間にメンバーがフリーでとりつき、さくっと簡単に登りあがってしまった。
(いきなりメンバーに差を大きく付けられてしまった。)
私も気を取り直して再チャレンジした矢先、左側の丁度よい位置に残置シュリンゲを発見、
誘惑に負けておもいっきしA0してしまった。
後で本で調べると残置を使用してこのF1を突破した場合、もれなく「初心者」の称号が与えられるとのことであった。次、頑張ろう...。
F2は右の岩の割れ目を登る、ホールド豊富でまず私がフリーで登攀。
メンバーはロープ無しでも普通に登れるが、ここは練習を兼ねて意図的にロープを出すことにした。
F3はヘツリが核心である。ガイド本には簡単とあるが、意外と難しく感じた。
F1では残置シュリンゲに頼ってしまったのでここでは残置を使わず何とか頑張った。
F4は下段を右側から登り、上段では滝の右側ルンゼを登る。
楽勝と思いきや意外と手ごわく所々で残置A0しまくってしまった。。。
今の自分には正直F4は残置なしだと難しい登攀であり、力不足を痛感させられた。
いよいよ核心のF5である。他の滝と比較して大きく立派である。
今回私がトップをやることになった(譲ってくれてありがとう)。
いざ取りついてみると順層で所々にしっかりとした残置ハーケンが打たれておりそれらを惜しみなく利用した。
また手がかりも豊富で、苦戦すること無く登り上げることができた。
と、上述の文章のニュアンスだと熟練者の登攀を連想するだろうが、実際には高度感に多少ビビって、
残置シュリンゲに触れまくってのチキン登攀であったことをあえても隠さずにおこう。
さて登った後はメンバーの確保である。登攀する友人の姿が見えない場所での確保であったが、課題があった。
途中メンバーの一人が笛を鳴らすので、ロープのテンションが強すぎて身動きが取れないトラブルであると判断し何度かロープのテンションを若干緩めてたのだが、
あとで話を聞くと真逆でもう一歩しっかりテンションをかけてほかったとの合図であった。
これは練習を重ねれば確実に克服できる内容で、本番まであと数回練習を重ねたいと思っている。
(とはいいつつ当たり前だがメンバーのみんながトップをやりたい訳で、次回は私はセカンドで頑張ろうと思う。)
F5を越えると、意外に登りがいのあるゴルジュが続き、それを越えたら後はツメとなる。
何てことないツメなのだが久しぶりの登攀で全身力が掛かりすぎていたようで私の足はすっかり売り切れており何とも苦しいツメとなった。
稜線に出て最後にヒルチェックしたところ、予想通りヒルに取りつかれており、その場で塩で駆除をした。
久々の丹沢の沢は大きい充実感が得られた一方、とにかくヒルだらけであった。
その一方新茅ノ沢やセドノ沢等で何度か練習を重ねたい思いもあり、またいつかは同角沢、モチコシ沢といった上級の沢の登攀にチャレンジしたいと思っている。