天気 :晴後曇り
メンバー:ひとり
行程 :桧枝岐4:40→会津駒ヶ岳10:20→桧枝岐12:40
2月に入ってようやくスノーボードに行くことができましたよ!
<山行記録>
前年の異常な猛暑/暖冬の時からうすうすは覚悟していたが、今年は大分雪が少なく、自宅から約300km、5時間近いドライブを経てやってきた桧枝岐村もその例外ではなかった。
AM3時頃に到着したものの流石に運転の疲労が堪えて1時間程横になって、結局スタートはAM4時半過ぎとなってしまった。
人気の山だけあってこの日はスタートから山頂までスキートレースがバッチリ仕上がっていた。
会津駒の冬山ルートは一般に急斜面をジグを切りながら標高をあげて途中向かって左の尾根に取りつくルートを取るが、
私はシール歩行が相変わらず下手くそで所々でスリップしてしまいこの間に大分もたついてしまった。
ここで後方から中年の男性スキーヤーが2名やってきたが、あっさり私を抜き去ってその後何の問題もなく斜面を登りあげて早々に視界から消えてしまった。
(自分のシール歩行の未熟さを痛感...、もう少しスキー歩行の練習を重ねなければ........!)
ヘリポート跡に到着したころにようやく朝日が見えてきた。
朝の比較的早い時間にここまで至れていれば山頂に立てる確率もグッと高まるので少しホッとした気持ちになれた。
ヘリポート跡から100m程標高を上げたところが少しだけ急登で私のシール歩行の鬼門なのだがこの日は何の問題もなくクリアできた。
ここを越えれば後は山頂まで安定したシール歩行が確約されたも同然である。
さて、今回の山行は言うまでもなくスプリットボードだが、恥ずかしながらこの日も万が一のトラブル保険に備えて重いスノーシューを携行した。
以前厳冬期の十石山でスキートレースがあるにもかかわらずシール歩行で斜面を上がれず、ツボ足だと腰まで潜ってしまい、
進退窮まって無念の敗退を喫した苦い経験があって以来スノーシューを携行しているが、この日雪はバッチリ締まっておりスノーシューは単なる重しとなった...。
標高を上げると徐々に広葉樹林帯から針葉樹林帯に変わっていき左に振り返ると木々の隙間から日光白根山が見えた。
日光白根山は過去に一度厳冬期に登っているがその日はホワイトアウトで山頂からまだ景色を拝めておらず、季節を問わずいつか再訪/登頂したいと思っている。
さて、針葉樹林帯に入って登高斜度は緩くなり相変わらずスキートレースはバッチリだが、何故か急にバテ出してしまいここら辺から足が前に進まなくなってしまった。
決してここまでオーバーペースではなく正直「ここにきて何故いきなり...」といった気持ちでだった。
相変わらずペースが上がらない中、だましだまし足を進めつつ、無心でひたすら山頂を目指した。
思い出してみれば過去にも会津駒山頂手前で毎々バテバテになっていた気がしないでもない...。
おそらく自分のシール歩行に無駄があるのだろう。もしくは単なる体力不足か、課題はつきない。
(写真:日本百名山にも選定されている燧ヶ岳。大清水からの登頂を虎視眈々と狙っているが中々実現できていない。)
最後はだましだまし無心で歩きつづけてスタートから6時間弱、ようやく会津駒ケ岳山頂に立つことができた。
ノーラッセルかつフルトレース有ながら途中からバテてしまい結局スタートから6時間近くを要す形となった。
セルフィーで撮った記念撮影、折角良い構図だったのにヘルメットが芸人のカツラの如く横にズレていた........。
残念過ぎる!次回からは気をつけなければ..........(涙)。
尾瀬の主峰、燧ケ岳(左)と至仏山(右)、他にも山頂からは越後三山、毛猛山塊、奥会津の山々、果てにはひと際険しく聳え立つ飯豊連峰等、
豪雪をまとった上越・会津を代表する峰々をこの日も十分に俯瞰することができた。
晴れのこの日は冬型で山頂はひんやりとした空気で覆われていて寒かったが結局30分以上山頂に長居してしまった。
さて、後半はお楽しみのスノボーである。この日は生意気にもバックカントリーみたく滑る気満々であった。
景色最高!しかしこの日は板がまったく滑らない........。
早速山頂下部の平坦部で板が止まってしまい、結局ボードを外して数10メートル歩いてルートに復帰する羽目になってしまった。
平坦部をやり過ごせば後は概ね斜度のあるツリーランだがこの日は遅い時間でないにもかかわらず
樹林帯は2月とは思えない超絶モナカ雪で覆われており、最後まで難儀する滑降が続いた。
相当頑張ってストックを駆使しつつ気合いで一度も転倒することなく滑り降りたが、それだけで精いっぱい、
この日はバックカントリーには程遠いスノボーで終了となった。
この週末は3連休、しかし3日目に野暮用を入れてしまい、また翌日は終日悪天予報だったこともあり、
すこし勿体ないが燧の湯でサッパリした後、再び300㎞5時間のドライブをこなして帰京する形での締めとなった。
スノボー限っては正直満足のいく滑降ができなかったが天気と景色は文句なしに最高で、山行としては十分満ち足りる活動となった。