天気 :晴
メンバー:ひとり
行程 :岩瀬駅6:00→加波山9:10→県道150号出合12:20→筑波山(女体山)14:00→(男体山)→筑波山神社16:00
2月の3連休は雪山ではなく1日だけ山へ、筑波連山を縦走するコースで筑波山に登ってきました。
<山行記録>
関東地方にいれば富士山に負けじと存在感をみせる筑波山であるが、観察してみると独立峰というよりは大きな山塊であり、
北に長く延びた峰々を歩くことができるのか、以前から気になっていた。
そんな中、昨年山と高原地図「筑波山」が発刊され、その峰々の途中に加波山という主峰があって、車道歩きやアップダウンはありつつも通しで歩けることが分かり、
早速加波山から筑波山までを1日で繋ぐロングコースに挑戦してみることにした。
今回はスタート地点とゴール地点が異なり、距離も長く、下山して駅に向かうバス時刻の制約も入るので、時間に余裕を持せたかった。
その為、前日は下館市の快活CLUBで仮眠して、翌朝始発電車でスタート地点の岩瀬駅にアプローチする作戦とした。
上手く写真を撮れなかったが、早朝の電車内からは日の出に映る筑波連山の悠々たるシルエットをクッキリ垣間見ることができた。
朝6時、岩瀬駅をスタート、長い山歩きの1日の始まりである。
序盤は関東ふれあいの道に指定されたルートの一部を歩くが、これぞ低山ハイキングといったトレイルで、ダイトレに似ている感じもした。
雨引山は部分的に展望が開けており、そこから本日の目的地である筑波山を垣間見ることができた。
ここから望める筑波山は明らかに遠方で、ここから歩いて本当にあの山に登頂できるのか、この時少し不安になってしまった...。
登り基調ながら歩きやすいトレイルがしばらく続いたが、燕山手前の急登だけは少しエグくて、ここは頑張りどころであった......。
またこの辺りで何人かのハイカーに追い抜かれてしまった........。
ちなみに、決してゆっくり歩いているつもりはない。私の足が単に遅いだけだろうか........。
燕山を越えると、立派に舗装された普通の車道が現れ、更に進むと立派な加波山神社が現れた。
ここまで木々に囲まれ展望のない登山道歩きがずっと続いていたので、立派な社が現れた時には驚いた。
この先は再び急登となるが、加波山山頂はすぐそこである。
加波山山頂には社があった。しかし山頂標識は無く、最初ここが山頂だと分からなかった...。
山頂に展望は一切なく、木々で日陰になっていて寒かったので、殆ど休憩せず、先に進むことにした。
加波山山頂からは下りに変わり、やがて風力発電の風車と謎のオブジェと立派な車道が現れた。
なお、ここから筑波山の麓までは、尾根に沿うように付けられた登山道か、登山道に沿うようにアップダウンが小さくなるよう作られた車道を歩く形となる。
一本杉峠までは、丸山を経由する登山道を歩くか並行する車道を歩くかを選択でき、筑波連山縦走にこだわる場合は登山道一択となるが、
自身は連山縦走にこだわりが無く、道路のすぐ隣の登山道にも魅力を感じれなかった為、(少し味気ないが)今回は林道歩きを選択した..........。
途中の足尾山はこのルートを歩くなら訪問マストともいえる筑波山頂に次いで展望が素晴らしいピークで、正面に筑波山を捉えることができた。
山頂までまだ大分距離がありそうだが、この先しばらく車道歩きでそれほど時間がかからないと見積もれて、
ようやく心に時間的余裕が出てきた。
足尾山から進んだ先、道路上に数十基のグライダーが陳列された場面に出くわした。
ハングライダーのイベントだろうか?多くの人が集まっていた。
発射台もあってそこから景色を望むと、はるか先まで延々に続く広大な関東平野の台地を俯瞰することができた。
また正面には鉄塔のような飛行を遮る危険物等も無さそうで、ここから飛行したらたまらなく気持ちよさそうだなあと思った。
車道と登山道の歩きを交互に交えつつ、標高を下げるように進んでいくと、やがて筑波山を囲むように作られた幹線の県道に到達した。
最新の山と高原地図に記載されていないが、YAMAPでは一般ルート扱いで記載されている旧登山道の入口がすぐ近くにあったので、
今回は旧登山道、廃林道、一般登山道を交えつつ筑波山頂を目指すルートを選択した。
途中、ほぼ中間地点にある筑波高原キャンプ場はこの時期ひっそりしていたが、麓の景色が良く望め、アクセス良好で雰囲気も良さげ、
夏季は随分と賑わうに違いないと思った。
筑波山も最後は急登となるが、バカ尾根等と比べれば全然大したことはなく、この日はあっさりと山頂直下に至ることができた。
女体山に到着すると今までの雰囲気から一転、山頂は観光客でごった返しており、標柱での記念撮影も一瞬のタイミングをついての撮影となった。
山頂からは絶景が望めるが、とても記念撮影したりゆっくり景色を堪能できる状況ではなく、そそくさとその場を後にした....。
それにしても女体山、男体山、御幸ヶ原はもはや遊園地といっても差し支えのないような環境である.....。
男体山も混んではいたが女体山ほどではなく、ここからの景色も中々良かった。
御幸ヶ原に戻って、現代風のオブジェの前で記念撮影を済ませた。
後で写真を見返すと午後3時頃なので日が落ち始めてオブジェが大分陰に隠れてしまっており少し惜しかった...。
その後、佐藤栞里さんのサインが飾ってあったお茶屋さんでお蕎麦とビールをいただきマッタリ、最後、登山電車は使わず御幸ヶ原コースで下山した。
筑波山神社ではちょこっとお参りを済ませて、それからバス停を目指した。
懸念のバス時刻だったが、結果的に今回は余裕をもって16時台のバスに間に合うことができ、1時間程バスに揺られてつくば駅に到着した。
つくばから東京への移動であるが、久しぶりに以前仕事で頻繁に利用していた高速バスで帰ろうと思っていたが、
ちょうどTXの快速電車がタイミングよくやってきたので、結局それに乗って帰京した。
しかしながらかなり久しぶり(なんと18年ぶり...)の筑波山であった。
関東平野にポツンと聳え立つ筑波山は周りを遮ぎる山が一切無い独立峰だけあって、景色はひとしおで、
山頂直下に茶屋も充実しているので、もし筑波山の近所に住んでいたら、しょっちゅう登りに訪れていることだろう。