天気 :晴後曇り
メンバー:ボイジャー
行程 :徳和6:50→乾徳山9:40→黒金山11:30→徳和14:40
久しぶりに友人と登山、天気の良い時間が土曜AMのみの為、雪山登山は諦めて山梨県にある乾徳山に登ってきました。
また折角の週末なので麓の民宿に宿泊し、のんびりしてきました。
<山行記録>
乾徳山は山梨県の山ながら、大菩薩のように東京からのハイキング客が多い山の印象をもっている。
<山行記録>
乾徳山は山梨県の山ながら、大菩薩のように東京からのハイキング客が多い山の印象をもっている。
この山はコンパクトにメリハリがあり、アクセスも良く、麓に温泉もあって、ハイキングの魅力を感じるにはうってつけの山であり、
勿論私のお気に入りの山の1つでもある。
夜明け前に東京を出発し、数時間の移動を経て登山口に到着、朝7時前に駐車場を出発した。
温く快適な車内から、真冬の朝の凍てつく車外に出る瞬間がいつも辛いが、それが年々体に応堪えてきている感がある.........。
まずはしばらく登りをこなしつつ、中間地点の国師ヶ原~扇平を目指す。
1時間半ほど登り続け、ようやく国師ヶ原に到着、正面に乾徳山頂を望むことができた。
一面に茅が広がる開放的な扇平を目指す途中、後ろを振り返ると、雲海から顔を出す富士山と対峙、おもわず写真を撮りまくった。
見上げれば空は真っ青、空とススキのコントラストが中々素晴らしい。
我々以外周辺に登山者はおらず、友人と一緒にこの静かで心地のよい登山を楽しんでいる今この瞬間に何だか幸せを感じた。
扇平から山頂までは再び登りとなるが、ここまでくれば山頂まではほんのわずかといった感じである。
さて、本当に今更だが、途中にある髭剃岩が素晴らしく、今回強く印象に残った。
大人一人がギリギリ通れるくらいの隙間を頑張ってくぐり抜けてみると、抜けた先で視界が一気に開けて、
奥秩父の峰々と横一列に並んだ険峻な南アルプスが目の前に現れた。
お世辞なしの見事な絶景であり、予想外の何とも言えない嬉しいサプライズであった。
最後に乾徳山名物ともいえるちょっとしたアトラクション的鎖場を登れば、山頂はすぐそこである。
乾徳山山頂で記念撮影、後で写真を見返してみると、自分の顔が少し浮腫み気味で、切なくも自分が何だかオバショットになってしまった.........。
今日は少し長めに歩こうってことで、この日は黒金山まで足を運ぶことに決めていた。
乾徳山から先は雪が一気に増えて、踏み跡は若干残っていたものの、ハイキングシューズでのプチラッセルとなった。
これほどまでに雪が残っているとは思っておらず、この日はスパッツを履いてこなかったので、靴の中に雪が入って指先が大分冷たくなってしまった。
黒金山は乾徳山のちょっと先だと思いこんでいたが、実際は思いのほか遠く、結局乾徳山から2時間弱を要す形となった。
黒金山からは国師ヶ岳や甲武信ヶ岳、金峰山と言った奥秩父の主峰が望め、景色を楽しみつつ、つかの間の休憩を楽しんだ。
下山は牛首のタルを経由し、そこから青笹集落へと続く登山道を進み、途中からは林道を使って、最後は道満尾根を歩いて徳和集落に戻る計画である。
牛首のタルには雪が結構吹き溜まっており、そこから富士山も望めた。
青笹集落へと続く登山道は笹尾根で開放的であった。
やがて雪が少なくなってチェーンスパイクを外したのだが、登山道の床が泥と氷のミックスになっており、これが超絶滑って、随分と手こずった....。
何度もしりもちしそうになりつつ、とにかくケガだけは避けるべくやり過ごし、最後まで気が抜けなかった.......。
林道を歩き始めたころから急に雲が出始めて、天気予報の通りにあっという間に曇天に変わってしまった。
下山ルートの道満尾根は雪も無くとても歩きやすい登山道で、いつもは下山でそこそこ疲労を感じるが、この日は特にそれを感じることはなかった。
さて、今日はいつもと違って、ささやかなお楽しみな民宿での宿泊である。
民宿でやることと言えば、「お風呂を堪能」して、「美味しいごはんで満腹」になって、あとは「お部屋で寝る」、これだけである。
日々忙しい都会で生きているとうっかり忘れてしまいがちだが、そういったのんびりした時間の使い方こそが人生でとても大事だと感じている。
翌日は予想通り朝からまとまった雨が降って、今回は無理のない山行と民宿泊の計画で大正解であった。
それにしても真冬の乾徳山は景色も最高ながら静かで、満足いく山行が楽しめた。
最近は年一回のペースで食事付きの贅沢な山小屋泊登山を楽しんでいるが、年1回くらいは慰労と自身のご褒美として、
こういった麓の民宿を使った山行も1つの選択肢としてありだなって思った。