天気 :3日 曇りのち雪、4日 曇り(稜線ホワイトアウト)
メンバー:ひとり
行程 :3日 天狗岳 唐沢鉱泉9:30→西天狗岳12:30→(東天狗岳)→黒百合ヒュッテ13:50→唐沢鉱泉15:00
メンバー:ひとり
行程 :3日 天狗岳 唐沢鉱泉9:30→西天狗岳12:30→(東天狗岳)→黒百合ヒュッテ13:50→唐沢鉱泉15:00
:4日 十石山 白骨温泉6:50→十石山14:10→白骨温泉16:00
新年山旅2、3日目は長野県まで車を走らせ雪山に登ってきました。
新年山旅2、3日目は長野県まで車を走らせ雪山に登ってきました。
冬季シーズンの足慣らしと、装備など諸々の確認も兼ねた山行でしたが、いずれも初中級者ルートながら意外と堪えた山行だったというのが正直な感想でした......。
相変わらずスプリットボードはひたすらに重く、全く装備を活かせてない感じで、自分の板は少し古い特大サイズなので、
近日試しに少し小型のものを買ってみようかと思っています。
<山行記録 天狗岳>
前日は山梨のネットカフェで仮眠して深夜3時に出発したが、睡魔には勝てず途中の道の駅でダウン......。
朝9時に唐沢鉱泉に到着するも、お正月シーズンだけあって駐車スペース当然満杯.......、かなり下に何とか路駐して、少し遅い朝9時半に登山開始となった。
前半はひたすら樹林帯を歩く。トレースは勿論バッチリである。
そういえばこのコースを歩くのはなんと15年ぶり、母親と渋御殿湯起点で天狗に登った時以来で、
こうやって山行記録を作成している中、お互い齢を重ねてしまったなあと、すこし感慨に浸ってしまった。
稜線に出るとだいぶ先に目指す西天狗岳が目に入った。が、青空が出ていたのはこの時までであった...。
途中ガスが出始めて、気温も下がって、風も強くなってきた...。
スタートから約3時間後、暴風の西天狗岳に登頂した。
冬に入ってトレーニングがてらコンスタントに丹沢を歩いているが、厳冬期の雪山の過酷さは丹沢とは比べ物にならないことを、今更ながら身に染みて実感した。
住まいの関係上、実際には難しいが、冬季山行を念頭に心身を鍛えるなら、冬山での山行を増やすのが手っ取り早そうである。
こんな天気だが山頂には登山者がそこそこおり、記念撮影してもらった。
西天狗岳を後にしてからは東天狗岳を経由して黒百合ヒュッテを目指した。
黒百合ヒュッテは宿泊のお客様で大賑わい、仲間で訪れたらきっと楽しいに違いない...。
山ガールもいそうなおしゃれな黒百合ヒュッテだが、過去に友人と黒百合ヒュッテに訪れた際、ストーブ前に究極レベルで感じの悪いオッサンがおり、
帰りに友人と一緒に感じの悪いそいつのしぐさを真似して盛り上がったことを思い出した。
今となっては懐かしい思い出話であるが、気づけばその時の山行からもう10年の時が立ってしまった。
丁度女将さんが外にいらしたので挨拶がてら入浴の相談したところ「OK」とのことで、嬉しくも入浴の機会を得ることができた。
お湯は中々上々で、お宿もいい感じで、機会があれば是非一度宿泊してみたいと思った次第であった。
<山行記録 十石山>
翌日は初山ボードで十石山へ。
何度も登っている山なのだが十石山は、滑走技術不足、靴擦れ、スプリットボードでの新雪急斜面シール登高技術不足、と過去に3回も敗退している山である。
この山に登る際、いくつか懸念点があった。
1つ目の懸念は序盤の平地に出るまでの登山道トラバースである。
トラバース中に誤ってずり落ちたら復帰が困難そうな危険な道なのだが、この日は新しいトレースが伸びており、それのおかげで安全に突破することができた。
2つ目の懸念は1800m大地に上がる前に立ちはだかる避けられない急斜面である。
この日のトレースは尾根の左寄り、急な尾根を忠実に捉えるがごとく伸びており、途中まで利用させてもらったものの、
切なくもシール歩行がイマイチな私は途中そのトレースを登れず行き詰ってしまった...。
前回は新雪で敗退していることもあって、今回は重いがしっかりスノーシューを携行している。
しかしスノーシューに履き替えると腿まで潜ってしまう有様だった。
おまけに超絶重い板を背負ってのシートラであり、スキーで登れなかった30mの突破で結構な時間と体力を消耗してしまった...。
ここは最初は尾根の中央を進みつつ途中右寄りでジグを切りつつトラバース気味に斜面を上がるイメージであり、次回こそはそのルートで頑張って登ってみたい。
最初の急斜面をやりすごした後、平たい大地状地形を歩行していくと、再び急斜面の登高となる...。
ここの急斜面は最初の急斜面に比べれば大分楽であり、板を脱ぐことなく上手く突破することができた。
その急斜面を過ぎればシール歩行で難しいところはなく、山頂まで概ね緩斜面が続くイメージである。
しかしこの日は疲労からか、この辺りから最後までの間、ペースがガタっと落ちてしまった.....。
森林限界を抜ければ山頂までもう少しながら、厳冬期定番のガスが出始め、おまけに風も強くなってきた....。
さらに進むとホワイトアウト寸前となって、おまけに低温で携帯の電源が落ちてしまい、挙句はコンデジカメラの液晶画面に写真が表示されなくなってしまった...。
山頂がどこかわからず、一番高そうなところに立って、そのまま引き返し、視界がギリギリ確保できそうなポイントで急いで滑走準備に取り掛かった。
この山は歩いてきた樹林帯から森林限界に抜けだすポイントがあまり特徴は無い為、滑走モードに入ってからはそのポイントを見逃さないようとにかく慎重な対処に努めた。
滑走時はパウダーを期待していたが、重い新雪といった、コケたら体が潜って大幅な体力消耗になりかねない厄介な雪であった...。
時間が大分押してしまったこともあり、安全確実スピーディーな下山を最優先とし、ルートを見逃さないことにとにかく集中した...、
その結果、ほとんど余裕の無く楽しめない滑走となってしまった...。
コンデジの不調もあって滑走時に納得のいく写真が撮れず、今期シーズン一発目のスノボーは少しピリ辛い不完全燃焼な活動となってしまった...。
帰りにお気に入りの美鈴荘に立ち寄って硫黄泉をしっかり満喫し、帰路途中にあった中華屋で担々麺で腹ごしらえを済ませた後、
松本から250kmのドライブをへて帰京した。