天気 :高曇り
メンバー:ひとり
行程 :清水(西谷後バス停)7:10→ニセ巻機山11:20→巻機山12:30→清水(西谷後バス停)14:20
1年ぶりの山ボードです。
昨シーズンは新型コロナとかいう変な病気蔓延し3月以降活動自粛となり終了...。
今シーズンやるぞと意気込んだ矢先、東京圏在住者に対し不要不急の県またぎ自粛指示が発令、今週末それがやっと解除されて遠征ができた訳でありました。
今シーズンやるぞと意気込んだ矢先、東京圏在住者に対し不要不急の県またぎ自粛指示が発令、今週末それがやっと解除されて遠征ができた訳でありました。
雪山に足を運べていない為に技術や直感の鈍りが不安な中、自宅から遠方ながら学生時代の慰霊登山から
かれこれ20年以上コンスタントに訪れている巻機山をチョイスし行ってまいりました。
米子沢は沢割れが観察できたので滑降しませんでしたが、久しぶりの雪山を堪能することができました!
1年ぶりの積雪期山行である。
早朝の六日町市街は濃い霧に覆われていたため、本日の山行への影響を心配したが杞憂に終わった。
今シーズン初回ということもあって準備に時間がかかってしまい、朝7時10分の出発となった。
久しぶりのシール歩行の感触を確認しつつ過去の記憶を巡らせつつルートを進む。
振り向くと貫禄のある黒岩峰が立派に鎮座していて本日のモチベーションも高まってきた。
最初の核心は何といっても井戸の壁だろう。
スプリットボードのシール歩行が苦手なこともあって、早々にシール歩行は諦めシートラーゲンに切り替えた。
ソフトなボードブーツは雪への蹴り込みできないため通常はアイゼンに履き替えるが、この日は柔らかい雪と大勢の登山者のステップによりアイゼンは全く不要であった。
井戸尾根から振り返ると越後の多くの山々が見渡せた。
私は今まで越後の色々な山に登頂しているが、それは後ろに見える山々の中のほんの僅かであろう。
スプリットボード(スパーク)定番不具合というか、ギアの調子が最悪でバンドがブーツから滑って外れてしまうエラーが頻発した。
おまけに手でバンド触ってみたところ固定されていたボルトがポロリと外れてしまった。
幸いいずれも手持ちの工具と針金ですぐに補修することができた。
滑ることが第一優先のバックカントリーでは不要かもしれないが、スプリットボードで山頂を目指す山行をする場合、リペアツールは携行不可欠な道具といえる。
そして今回初導入となった山ボードザック”ランドナーパック40”は使い勝手、軽さ、フィット感で自分にとって100点満点のザックで大満足であった。
樹林帯を抜けるとオープンバーンが広がりニセ巻機が現れる。
過去を振り返ると自分はよくここでバテて休憩していたが、今日はまったく元気でそのまま行動を継続できた。
スノボを初めて15年弱、年も重なり体形もすっかりオッサン化したが、今年は奥多摩でほぼ毎週ガッツリ山トレを行っていて、
その効果を今ここで身をもって実感することができた!
景色が高曇りながら振り返れば飽きない山の景色が360度広がり頻繁に写真を撮り進めた。
ニセ巻機の急登も井戸尾根同様に柔らかい雪とステップで全く持ってアイゼン不要であった。
前を行く登山者やスキーヤーの何人かは斜面をアイゼンの刃に頼って登っているように見えた。
滑りやシール歩行では毎度完敗しているが登山では勝ったと思った瞬間であった(笑)。
(雪山では斜面にブーツを蹴り込みステップを作るように登るのが基本である。)
特にトラブルや不調なくニセ巻機山に登頂することができた。
今シーズン一発目としては上出来だろう。
そしてニセ巻機から避難小屋コルまでの標高差50mが今シーズン初すべりとなった。
楽しすぎて一瞬で終了し、写真も撮り忘れてしまった。
稜線にでると山座同定しやすくなるが印象的だったのは谷川岳(一ノ倉沢)、茂倉岳+芝倉沢、そして万太郎山であった。
トレーニングを重ねている今の体力なら万太郎~毛戸沢ルートを達成することができそうである!
最後は巻機山山頂までの登高を残すのみである。
井戸尾根やニセ巻機のシートラ以上に最後の登りがしんどかった。。。
山頂では勿論記念撮影である!
旭岳から巻機山に至るまでの稜線はいつか残雪シーズンか藪漕ぎで踏破したいと思っている。
そして今シーズンの(ちゃんとした)初すべりである!
雪はザラメではなく柔らかい重雪といった感じであったが十分楽しい。
本来は米子沢にルートを取りたかったが、井戸尾根から沢割れを観察できたので今回は諦めることにした。
1年のゲレンデトレーニングを含めてかれこれ15年弱スノボを頑張っているが、今になっても本当に楽しい!
ニセ巻機に登り返せばあとは滑るだけとなる。
雪は重いシャバ雪であるが今の自分にとっては十分満足いくものであった。
しょぼい滑りながら米子沢の橋を除き板を脱ぐことなく駐車スペースまで下山することができた。
井戸尾根やその先は今までの経験を活かしつつ巧みなストックボードでやり過ごした。
それにしても今回は予想をはるかに上回って下山後余韻に浸るほどの最高の山行となった!
ずっと雪山に行きたかった気持ちを山におもいっきしぶつけることができた気がする。
温泉は巻機山にいったらここしかない「五十沢温泉 元湯」を選択したが、これも最高であった。
今シーズンは3月末のシーズンインとなってしまった為、白馬、針ノ木、富士山と5月の全週末を山ボードにあてがって粘り強く通う予定である。
焦りや気のゆるみで事故を起こさないよう気を引きつつ完全燃焼したい!
なお、夏山、そしてメンバーとの沢登りとクライミングは6月以降本格始動予定である。