天気 :晴れ
メンバー:ひとり
行程 :美し森4:00→赤岳8:00→美し森11:30
天気が良いタイミングを狙って日帰りで八ヶ岳を歩きたいと思っていた中、そのタイミングが来たので登ってきました。
以前から天気と休暇がちょうど一致したタイミングでの、夏の八ヶ岳に日帰りハイクに出かけたいと思っていた。
登る山は権現岳や網笠山でも良かったが、折角八ヶ岳まで遠征するので頑張って最高峰の赤岳を目指すことにした。
今回は荷を軽くして暑くなる前に一気に森林限界に登りあがり稜線からの景色を楽しむ計画である。
実のところ深夜時間に登山を開始し、暗いうちに樹林帯を登りあがって稜線上でご来光を狙いたかった。
しかし雑務が重なって前日夜に出発することができず、さらに八ヶ岳となると自宅から遠く登山口まで約4時間弱を要してしまう為、
徹夜運転で現地入りしたものの、ほぼ夜明けな朝4時出発となってしまった。。。
今回の登山ルートは美し森を起点に真行寺尾根~県界尾根を周回する至ってオーソドックスなルートをチョイスした。
登りの真行寺尾根は途中の牛首山まではひたすら樹林帯の登高が続く。途中に賽の河原というビューポイントがあって、そこでちらっと赤岳を俯瞰することができる。
牛首山へ登る途中に後ろを振り返ると雲海が広がっていた。富士山もいい感じで、思わず写真を撮りまくった。
それにしても今日の雲海は美しく、また地理的に富士山が良く見えて、引き続き同じような写真を撮りまくってしまった。
あとで山行記録を作成するとき写真の選定で苦労することになりそうである。
牛首山までわりかしハイペースで歩き続けたのでスタートから約2時間後の到着となった。
ここは本ルートの丁度中間地点にあたり、ここから先が真行寺尾根の体力的・技術的核心となる。
ちょうどこの辺りで天狗尾根を俯瞰できるが、天狗尾根ルートの登攀はずっと前からやろうと登いつつも未だに実現できていない...。
最近はロープを使用する山行も減ってしまった。技術力が正直落ちてしまったので、今冬は登攀トレーニングを重ねておきたいと思っている。
(写真:標高を上げると雲海の見え方がすこしずつ変わってきた。しんどい急登の登高が続く中で景色から大分元気をもらうことができた)
真行寺尾根後半は本当に急登で鎖場の連続である。そんな険しい道であるが可愛らしい高山植物が沢山咲いていたりする。
真行寺尾根は八ヶ岳の中でも高山植物の多い穴場ルートといえるだろう。
横に振り向くといつの間にか権現岳を越える高さにまで到達していた。
編笠山から権現岳、キレット小屋を経由して赤岳につなげるルートは自身まだ未踏であり、いつしかそこを歩きたいと思っている。
ひたすら急登をやりこなして、やがて主稜線に合流、ここまでくれば赤岳山頂迄もう少しである。
ここまでは上り下り合わせて2~3人ほどしか会わなかったが、文三郎尾根分岐を境に一転、そこから先は多くの登山者と見かけることとなった。
今回の目的地、赤岳山頂には朝8時の到着となった。
軽めの荷物、かつ休憩少な目で登ってきたにも関わらずスタートから約4時間を要し、案外時間がかかってしまった。
山頂では記念撮影を行ったが、この日は登山者が多すぎてどうしても人間が写真に移り込んでしまってイマイチな出来だったので、すべてボツとした。
(写真:山頂から南八ヶ岳主稜線を俯瞰、ガツガツした横岳とその後ろになだらかな硫黄岳山頂部が望める)
下山は県界尾根コースである。真行寺尾根と同様こちらも中々急峻なルートだが高山植物も少なめなので下山道での利用がおススメである。
真行寺尾根に比べて難所は無いが、登山道が所々狭い割に登ってくる登山者は多めなので、すれ違いや落石には要注意である。
(写真:途中、赤岳方面を振り返っての1枚)
夏の時期、日中はかなり蒸し暑く、午前中に俯瞰できる稜線も午後にはガスに包まれるであろう。
夏山登山は暗いうちに森林限界の稜線まで登りあがるのが夏山歩きを楽しむコツである。
この日は出発が早かったこともあって午前中に無事下山となった。
今回何となく渋滞を避けたい気持ちがのんびりしたい気持ちに勝って、その後は慌ただしく温泉に入ってからご飯を食べずに帰路を急ぐ形での帰京となった。
作戦通り渋滞は避けることができたけど、今振り返ってみると、せっかくここまで来た訳だし、
やっぱし長野や山梨に遠征したときは現地で1日のんびり過ごしてから帰りたいなあと思った次第であった。