天気 :晴
メンバー:ひとり
行程 :大自然館跡6:10→浅草岳11:30→(早坂尾根経由)→大自然館跡15:00
仕事の都合をつけて2泊3日で上越・東北遠征を実行、初日は浅草岳でスノボーでした。
<山行記録>
例年GWに東北山ボード遠征を敢行していたが、温暖化と寡雪が正直深刻で、東北で山ボードとなるとGWでは雪不足な感が正直否めなくなってしまった。
そんな訳で今回は思い切って4月上旬に2泊3日の上越・東北遠征を敢行することにした。
最大の目的は鳥海山の中島台ルートでのスノボーである。
遠征は天候や仕事の都合そしてモチベーションが上手くかみ合ってようやく実行に至れる訳だが、
今回はそれらが良い感じに重なってこのチャンスを逃す手は無いといったタイミングであった。
なお自宅から鳥海山へは距離にして600km以上、移動時だけでで10時間程度を要する為、初日は東北のほぼ中間地点にある浅草岳をチョイスした。
浅草岳に初めて登頂したのは昨年4月と比較的最近である。その時は靴擦れとの戦いで終始苦しんだ為、今回はそのリベンジも兼ねている。
朝6時過ぎに大自然館跡を出発、最初は林道を詰めてスノーブリッジを越えて尾根に取りつくが寡雪の影響でブリッジは崩落寸前であった。
尾根の前半は所々が急なので所々シートラに切り替えて登った。もし上手くルートどりをすればシールで登れていたかもしれない。
尾根上部までくると少しずつ傾斜が緩んで展望も開けてくる素敵なスポットとなるが、ここは昨年酷い靴ズレのせいで中々前に進めず苦しんだポイントでもあった。
今年は急登は相変わらずしんどいものの、靴擦れはないのでペースはゆっくりながら快適に登り進むことができた。
振り返れば守門岳である。守門岳の写真はこの先いつでも撮影できるのだが、いつガスるかわからないのが山である。
富士山同様、良かれ思ったタイミングですかさず撮影しまくるのがポイントである。
ようやくカヘヨノボッチも捉えることができた。
実際に歩いてみるとここから2時間もかからないのだが、遥か先にあるように錯覚してしまう。
ちなみに浅草岳山頂はカヘヨノボッチをすぎないと捉えることができない。
稜線に上がってからは山頂まで登り一辺倒ながら斜度が緩く景色も開放的で、まさしくシール歩行の為の山である。
この時期浅草岳に登るとすれば山スキー(もしくはスプリットボード)一択だろう。
休憩におにぎりを頂く。ようやく春となってご飯ものを雪山に持参できるようになった。
振り返ると純白の残雪に包まれた山々が辺り一面を囲っている。
見渡す限り何処でもすべれそうで、下山がカギとなるが地形図片手に色々なルートを模索できそうである。
11時半、ようやく山頂に到着!前回より1時間程早いのだが、それでも登頂するまでに5時間近くもかかってしまった。
正直この日もスプリットボードが足かせの如く重く、スキー歩行のメリットをまったく感じることができなかった。。。
(今日の雪質でツボ足軽装備ならもっと早く登れたと思う。)
私のシール歩行はまだまだ課題の最中である......。
山頂ではスタート時にであったおじいちゃんグループと談笑、「あんたをずっと待ってたよ。しかし天気や景色、最高だねえ。」と、お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。
今日は緩く広い早坂尾根の滑降にトライすることに決めていた。地形を見た限りはピストンが無難かもしれないが、後で悔いを残したくはない。
早坂尾根の大滑降?は守門岳に向かって豪快?に大斜面を滑るのみである。
しかし早坂尾根は大斜面ではあるものの斜度が思った以上に緩く、スローな滑降となってしまい平坦地では板が滑らず、
結局斜面に出くわすまで結構な距離をボードを引っ張って歩く羽目となってしまった。
斜面が出てきたらようやく滑降リスタートだが、今度はルートファインディングが難しく、地図を見ながら慎重に滑降した。
しかし今年は雪が少なく下部では雪割れ小川に何度も阻まれて林道に出るのに結構骨折れる形となってしまった。
昨年はワックス塗りを怠ったことや、樹木の脂がべったり滑走面に付着してしまった平坦部の滑降に苦しんだが、
今年は昨年の二の舞を防ぐべく、このあたりはしっかり準備したおかげでほぼストレスフリーで滑り降りることができた。
東北遠征のおまけ程度に考えていた今回の浅草岳だが予想以上に天気が好転し、思った以上に充実した活動となった。