天気 :曇り一時晴れ
メンバー:ひとり
行程 :沼尻登山口9:10→(沼尻源泉)→鉄山11:10→安達太良山11:40→沼尻登山口13:40
7月後半の連休は天気がパーフェクトでないことはわかっていつつソロで東北山歩き遠征へ、初日は福島の活火山、安達太良山に登って来ました。
先週に引き続いての長距離ドライブとなった今週末、途中何度も仮眠をとりつつ福島県にやってきた。
安達太良山は現在も目まぐるしく活動を続ける活火山で、岳温泉側からは何度か登頂しているものの
豪快な火山風景が広がる沼尻側からは一度も登っていないので、今回この機会に登ってみることにした。
沼尻登山口へのアプローチは500メートル近い標高差のスキー場に沿った砂利の林道を自動車で駆け上がっていくものあった。
「自然を大切にしたい」「自然の山が好きだ」「ズルい登山はしたくない」と言いながら、
たった1人の登山者が自動車と化石燃料による強大なエネルギー消費によって楽に標高を稼いでいる形となる訳で、
そう思うとすこし複雑な気分になってしまった。。。
少し遅めの朝9時頃に登山口を出発、まずは沼尻源泉を目指した。
30分程登山道を進むと登山道分岐があり、沼ノ平方向に進むと青白い温泉水と硫黄の匂いが次第に強くなり、やがて沼尻源泉が見えてきた。
温泉の川は40℃くらいの適温で極上の源泉かけ流し湯である。
野湯を満喫したかったが、必要最小限の飲料水しか持参しておらずここで水を消費すると先が持たなくなってしまうので、入浴は諦め先に進むことにした。
(ここはポカリスウェットなどスポーツ飲料1Lの持参がマストだと思った。次回はそれを持参し1時間くらい入浴を楽しみたい。)
今日は終日曇り予報ながら所々青空を拝むこともできた。
温泉があって景色も良く、素晴らしいトレイルである。
源泉から先、明瞭な登山道が続く中、不覚にも誤ったルート(斜面)を歩いてしまった。
途中で間違いに気づきやや強引に登山道に復帰したが、他の登山者を誘導してしまう危険があり、大きな反省要素を作ってしまった。
ここ数年、スマホのGPS機能に頼りすぎ、ルートの把握力が著しく低下してしまった感があり、どこかで修正しなければならなそうである。
尾根に続く急斜面を登り胎内岩を越えると稜線にでる。遠くに沼ノ平の火口を俯瞰することができた。
稜線に出てからは緩やかな登りとなり、ここからがお楽しみであるのだが、青空はすっかり雲に覆われてしまった。
しかし幸いガスってはおらず、沼ノ平火口を回り込むように安達太良山の景色を楽しんだ。
くろがね小屋方面の分岐から先で登山者が一気に増えてきて、ようやく安達太良山の乳首が見えてきた。
以前は寡雪シーズン(最近温暖化でほぼ毎年になってしまったが...)に山ボードで登頂しているが、その時以来と山頂なった。
それにしても昨今体型が肥満おっさん化してしまい、ついには顔面も完全におっさんになったなあと感じざるをえない昨今の自分である。。。
山頂を後にしてに沼ノ平を見渡せるポイントで小休止した。
かつて火口を横切る登山道が通っていたが、火山ガスによる事故が発生して以来ずっと通行止めとなっているようであった。
後半はすこしガスが出始め、早く沼尻温泉に入りたいこともあってやや駆け足での下山となった。
今振り返れば、折角普段来れない安達太良山に来たのだからもう少しペースを落として山に向き合ってよかったかもしれない。
いつか秋に反時計回りルートで、ペースも今回より遅めで、さらには沼尻源泉で1時間野湯を堪能する計画でもって再訪したいと思う次第である。