天気 ：晴後曇り（稜線上ガス）
メンバー：ひとり
行程 ：天女山入口4:40→権現岳8:20→赤岳10:50→横岳13:00→杣添尾根登山口15:30→（MTB）→天女山入口17:00
沢トレと迷いましたが天気が良さそうだったので八ヶ岳に遠征してきました。
少し無理矢理な計画を立ててしまい充実よりも辛さを感じる山行になってしまいました...。
＜山行記録＞
土日フリーの週末となった。一方6月に入ったもののまだ梅雨入りはしていない。
＜山行記録＞
土日フリーの週末となった。一方6月に入ったもののまだ梅雨入りはしていない。
天気予報は午前中のみ晴れ予報、梅雨入り前に稜線歩きをしておきたかったので八ヶ岳へのプチ遠征を決めた。
今回は早立ちして権現岳～赤岳～横岳をつなぐロングコース、登山口間の移動はMTBを使う計画である。
しかし、この計画は序盤早々に若干躓いた。
当初杣添尾根登山口に車を置いてからMTBで天女山に移動する計画であったが、なんと朝の4時前の時点で駐車スペースが埋まっていた...。
人気の赤岳に登るなら美濃戸か美しの森がセオリーと言えよう。
しかしここは地味な横岳への登山口、横岳は夜明け前に出発して登るような山でもない。
横岳の人気をなめていた為にそのしっぺ返しをくらった格好となった。
（後に知ったが、さらに上の杣添口夏用駐車場が開放されていた。どうやらここは自分に縁が無かったようだ....。）
仕方がないがMTBによる行程は必然的に登山後となる。MTBを登山口にデポして天女山入口へと急いだ。
（なぜ登山開始前の行程にこだわったかと言えば今回のMTB行程は概ね下り基調ながら途中清里周辺できつい登り返しがあるので、先に済ませておきたかったのだ...。）
朝4時半過ぎに天女山入口をスタートする。2時間程歩いてようやく展望が開け、霞んだ南アルプスが捉えられたので、すかさず写真に収めた。
三ツ頭でようやく本日の目標である権現岳、そしてその先に聳え立つ先鋭的かつ圧倒的な風貌の赤岳と対峙した。
（写真：左に権現岳、右に赤岳なツーショット、因みに真ん中は言わずもがな、阿弥陀岳である。）
三ツ頭～権現岳間は稜線歩きから急斜面の登高となるが、夏山の場合はしっかり登山道が整備されているため何ら心配はない。
透き通った空気の中、展望を楽しみつつ快適なハイキングであった。
8時20分、権現岳に登頂、左右後方と切れ落ちた真の山頂と思われる岩の上に座って写真を撮ってもらった。
（写真：権現岳山頂付近から俯瞰する南八ヶ岳中心部、権現岳に登らないと出会えない構図と言えよう。）
ここから赤岳を目指す場合、見ての通り500m近い標高差が発生するキレット越えをこなす必要が生じる。
キレット越えの開始すると早々に名物のはしごが現れるがしっかり固定されており使いやすく、
夏山シーズンに限ってはとても安全なアトラクションと言えるだろう。
一方、はしご下りをこなした頃に主稜線がガスに覆われてはじめてしまった。
権現岳までは比較的調子が良かったコンディションもツルネの登り返しが予想以上の疲労となって体力的なバテが出始めてしまった。
体力的な閾値を超えてしまったのだろうか、精神的な疲労まで出てきてしまった...。
（写真：キレット小屋から俯瞰した赤岳のルンゼ状の岩稜。写真で見るとエグイが意外と普通に登ることができる。）
ガスガスの赤岳山頂。あいにくの天気はさておき、権現岳からここに至るまでとにかく人・人・人であった。
赤岳～横岳間は随所に素敵な高山植物が咲いていた。
この日は特にオヤマノエンドウとツクモグサによる白と紫のコントラストが綺麗でつかの間の疲れを癒してくれた。
地蔵尾根分岐を過ぎて横岳に登っていく途中、登山道横の微妙なガレ斜面を登った先に知る人ぞ知る赤岳絶景ポイントがある。
この日稜線は終始ガスっていたが、ガスが取れる一瞬の間のシャッターチャンスを狙って赤岳を写真に収めた。
横岳山頂ではちょうど小同心クラックを登り終えたパーティーがおり、しばし談笑した。
今日は一般ハイキング客として八ヶ岳に来ているが、夏は何といっても沢とクライミングであり、自ずと闘志が湧いてきた。
大同心雲稜も大賑わいであった。横岳には次回はクライミングで再訪したいと思う。
杣添尾根でようやく下山開始である。杣添尾根も登山者は多かった。
何度も歩いたこともある道で特別見どころもないため、修行僧の如く黙々と下山に徹した。
午後3時を過ぎてようやく杣添尾根に到着、すっかり疲労タップリだが、ここから第二ラウンドのMTBのスタートである。
概ね下り基調とは言え重い29erのMTBの登り坂の漕ぎは苦行の一言に尽きた。
車を停めた天女山入口に到着したのは夕方5時、ほぼ休みなく動き続けた12時間活動がようやく終わった...。
それにしても権現岳～赤岳～横岳～杣添尾根の区間は、曇天にもかかわらず首都圏の公園のような雑踏であった....。
（丹沢なら仕方がないと考えても、八ヶ岳のここまでの雑踏は正直想定外で、結構しんどかった....。）
曇天の赤岳山頂にも納得していない。
近日、快晴が確約された週末、深夜1時半出発で真行寺尾根～県界尾根周回を遂行し今回の不完全燃焼をスカッと吹き飛ばしたいと思う。
