天気 :晴れ後曇り
メンバー:ボイジャー
行程 :霧降高原5:20→女峰山10:50→霧降高原14:40
友人と日光三山の1つでもある女峰山に登ってきました。
天気の良いタイミングで山頂に立つことができ満足のいく山行となりました。
日光三山の1つである女峰山は冬季は雪で覆われ、その為主要登山道である黒岩尾根から登る場合、相当な体力と時間が必要となる。
その一方で最近は霧降高原から山頂を目指すルートが一般的となっている。
今回は久しぶりの雪山登山ということもあって、無理せず霧降高原から山頂を目指すルートを選択したが、積雪期ならではの稜線歩きを味わうことができ十分歩き甲斐を感じれる山行となった。
この日は徹夜で東京から日光に向かい朝5:20分、登山を開始、霧降高原定番の1400段の階段を上がったところで日の出を迎えた。
まだ3月上旬だが、この時点で冬山にしては大分暖かく、このままいくとGWには雪がすっかり無くなってしまいそうで今から心配である。
階段を上ってからも急登が続くものの、ここがしんどいのは過去の経験から折り込み済みである。
今回の通過ポイントとなる赤薙山山頂は周辺が木々に覆われているが、その隙間から日光三山の1つ男体山と今日目指す女峰山を望むことができた。
赤薙山でアイゼンを装着、ここから先は雪付きの切れ落ちた尾根歩きが続く。
急登は奥社まで続きそこから軽い登り返しとなりしばらく稜線歩きとなる。
この稜線歩きが夏と冬で大きく異なるものだった。
夏は基本平坦な道なのだが、冬は稜線がゆるい雪稜となり、それが微妙なアップダウン形成し、そのアップダウンを進む際に登りと同じ筋肉エネルギーを消耗してしまうようで、ここで結構体力を絞られてしまった。
一里ヶ曽根独標からは一度下降してから稜線の急登歩きとなる。今回はその前に稜線歩きで大分堪えてしまったので、
ここからはるか遠くの山頂方面を俯瞰した時におもわず空を仰ぎたい気持ちになった。
しかし時間はたっぷりあるし天気も良い。ゼリー飲料と菓子パンでエネルギーを補給し山頂アタックに備えた。
一旦下ってからは頂上までひたすら登り一辺倒になるものの、スローペースながら着実に前進していくと次第に頂上に近づくことを実感でき、
核心となる鎖場急登も雪が十分安定し、且つしっかりしたトレースが引かれており、まったく危なげなく登り進めることができた。
ここまでくると山頂に立てる目途がつき、気持ちの焦りはほぼ無くなってきた。
大分疲れてはいたが、ハイライトともいえる展望が楽しめる稜線歩きをじっくり楽しみながら山頂を目指した。
スタート地点から5時間強、ようやく山頂に到着した!
多少雲はあったものの山頂からは360度の景色を見渡すことができ、記念撮影もしっかりすませた。
この日は殆ど無風で暖かく、紅茶と菓子パンをお供に、山頂付近で30分ほどまったりと時間を過ごした。
下山はピストンとなるが、序盤は快適な尾根下りは快適であった。
しかし登りで体力を絞られたアップダウン雪稜で再び体力を絞られ、加えていくつかの登り返しを経たことで、赤薙山に着いた時には結構ヘトヘトになってしまっていた。
加えて、雪山なのに何故か猛烈なスギ花粉が稜線に吹き流れており、くしゃみと鼻水がとまらない、なんとも切ない状況が下山迄続くことになった。
赤薙山から先は下り一辺倒、約700mの下りは結構急坂なので楽ではない。
最後の階段下りでは温泉とその後の飯の事ばかり考えていた。
今回はしっかりトレースのある雪山山行となったが、晴れの中での標高差1000mの雪山を登れたことで十分達成感を得られる山行となった!