天気 :4日:晴れ時々曇り、5日:晴れ時々曇り
メンバー:ひとり
行程 :4日:唐谷登山口7:30→迷岳11:00→白倉山13:30→江股ノ頭15:20→1245mBP16:40
:5日:1245mBP5:40→池木屋山7:20→明神平11:50→高見山登山口16:50→(MTB)→唐谷登山口18:50
祝日と有給休暇を重ねて4日間の休みが取れたので池木屋山~明神平を縦走してきました。
以前台高山脈を重登山口を履いて縦走したときに重登山靴で酷い靴擦れをやらかして苦しんだので、今回はハイキングシューズで登りましたが、
台高の登山道のアップダウンは相変わらず過酷で今回も相当疲れました。。。
登山前日、自家用車で東京を出発するも早速神奈川県で酷い渋滞にハマってしまい、山の麓の松阪までの移動に7時間を要し、
さらにそこから山ごはんの購入、高見山登山口へのMTBデポなどをこなしたりで準備が終わったころにはすっかり夜遅い時刻になってしまった。
さて、今回は奥香肌峡の迷岳登山口を起点にぐるっと迷岳~池木屋山~明神平~高見山登山口と回ってデポしたMTBで迷岳登山口に戻ってくる計画である。
連休を挟んだ今日は平日に当たる日だからか登山者の姿は無かった。
登山開始とともに急登が始まり、その後には滑ったらアウトな岩峰に沿った超急登が連発、初っ端から気の抜けない登山が続いた。
振り返れば今回の山行では標高1000~1200m辺りの紅葉が最盛を迎えていた。
それよりも下は緑葉が多く上はほぼ落葉だったので紅葉を楽しむ際には山頂付近がのっぺりした山を選択して
ちょうど紅葉がのっぺりエリアに降りてきたタイミングに登るのがいいのかなって思った。
登山開始から約3時間半、本日最高峰の迷岳に到着した。
ここまで思っていた以上に時間を費やしてしまったというのが正直な感想であった。
今日の目的地はずっとまだ遠くであり、ここからは(正直登山に来てまで気にしたくはないのだが)時間が重要になってきそうだと感じた。
登山道がほぼほぼ稜線上に沿っており地図上では把握しずらい小ピークが連発し、標準コースタイム以上に時間を要せざるをえないのが台高縦走路である。
迷岳を越えた先、展望が得られる場所に出くわした。
周りを見渡すとワイヤーなど過去の林業遺産が点々と転がっており、人間による伐採によってこの風景がもたらされたことに気づかされた。
ワイヤーがあるので昭和中期頃だろうか、こんな険しく奥深いエリアまで人間の営みが入り込んでいたことに改めて驚かされる。
道はアップダウンが半端なく登山者泣かせであるものの、開放的でそこでのんびり過ごしたくなるような広葉樹林帯が多かった。
展望が開けた場所で歩いてきた尾根を振り返ってみると、木々の葉っぱが赤色、オレンジ色、黄色とまだら模様のごとく色とりどりに染まっていた。
迷岳~白倉山は大きなアップダウンが連発し、ここでかなり体力を消耗させられた。
普段山ではそれほど水分を消耗しないのだが、この日は6時間で1リットル近く水分を摂ってもまだ水分を補給したくなるような感じであった。
白倉山から少し進むと開けたところがあって、遠くに大台ケ原方面の山々を望むことができた。
周辺に人工物が無くいよいよ随分と奥深いエリアに踏み入ったことを感じさせられた。
午後3時、江股ノ頭手前の開放的なピークに到着。
今日中には池木屋山から派生する東尾根に到達したいと思っていたが、何とか日没前には到着できそうな目途がたったのでここで15分程休憩をとることにした。
途中いい感じの写真撮影スポットを見つけて何枚か写真を撮影、ここからテン場(予定地)まで残すは標高差200m弱の登りだけとなった。
最後の登りはそこまで急登では無かったものの、今日一日歩き続けていたこともあって中々堪える登りとなった。
夕方が美しかったが、この時は正直夕日の美しさよりも早くテントを張ってマッタリお酒を飲みたい気持ちが勝っていた。
夕方4時半過ぎ、やっと東尾根にのることができた。
テントをなんとか1張れるスペースを見つけて、早速ツェルトを設営、日没には間に合う形でテントに飛び込むことができた。
後はごはん(キムチ鍋)とルービーである。
夕食を終えたら寝るだけだが今日はソロで周りに登山者もいないので、ほろ酔いの中、自分のitunesプレイリストの昭和~平成初期歌謡を流しての一人カラオケで締めとした(笑)。
翌朝は朝5時半過ぎにテン場を出発、スタート直後は真っ暗であったがすぐに明るくなってヘッデンは早速用済みとなった。
ちょうど朝6時頃に樹林帯の中で日の出を迎えた。
何てことない平凡な樹林帯であったが、こうやって写真で見ると特別な場所に見えてしまう。
池木屋山に近づいてくると明神平方面の山々も俯瞰できるようになってきた。
今日のゴールは高見山登山口、まだまだ遥か先である。
朝7時20分、ようやく今回の主目的地、池木屋山に到着した。
今回は広葉樹林に覆われた山頂付近が色とりどりの紅葉になっていることを想像しての登山であったが、
実際に来てみたら山頂付近はすっかり落葉してしまって冬の様相となっていた。
セルフィーで何枚か記念撮影をしたが、最近の自身のデブ具合が強調されてしまう写真ばかりだったので今回は後ろ姿の1枚を代表写真とした(すみません...)。
池木屋山を過ぎると景色が開ける箇所も多くなり、青空の下、朝のピリっと冷え込んだ空気も相なって、トレッキングコンディションは上々といったところである。
その一方での体力的コンディションは悪くはないものの昨日の疲労もあってお世辞にも上々とはいえないが、悪くは無く繰り返しのアップダウンでバテないようにマイペースで明神平を目指した。
明神平に向かう登山道の途中での1枚、前回は雨で景色が無かったが今日は台高山地北部を一望することができた。
池木屋山を過ぎればあとはおおむね下り基調、といかないのが何ともしんどい。。。
紅葉や山の景色はめっちゃ素晴らしいのに最後まで「登っては下り」「下ってはまた登り」の無間地獄のセットは避けられないのが台高である。
途中撮影したいい感じの山写真、今回このあたりの木々は残念ながらほぼ落葉していたが紅葉最盛期に訪れたらかなりいい感じの1枚が取れるかもしれない。
アップダウンが多い分、写真映えする休憩スポットが案外多く、要所要所でとにかく写真を撮りまくった。
そして朝出発してから6時間を経て明神平に到着することができた。
今まで明神平、前回は雨のGW、おまけに酷い靴擦れでしんどかった思い出しかなかった。
しかしこの日は最高のピクニック日和で(写真にあまり映っていないが)多くの登山者やキャンパーで賑わっていた。
明神平で昼休憩として、スーパーで購入したスガキヤの袋めんを食した。
久し振りの山ラーメンであったが、山で食べるラーメンは何でこんなに美味しいんだろうと毎々思う。
さて、明神平から高見山登山口までの道のりがこれまた長い。。。
今回の山行目的の1つがは前回の辛かった台高縦走のリベンジ登山で、明神平~高見山間がまさにそれに相当するものの、
この間は今までと比較するとやや単調で、加えて体力的にも結構しんどくなっていたこともあって、
登山を楽しむというより黙々と歩き続けるだけといった感じになってしまった。。。
自身が普段登っている山々と違って下山=下りにならず、最後の最後までアップダウンが続く今回の山行で重要なスキルを上げれば1に体力、2に体力、3に体力、といったところだろう。
ゴール手前にある最後の何でもないボコの150m登り返しが本当に堪えて、最後の最後までアップダウンの無間地獄に苦しめられた。
この日は結局11時間も歩き続け、ようやく自転車をデポしていたゴールの高見山登山口に到着したときに時刻は午後4時半を過ぎており、またしても高見山への登頂はお預けになってしまった。
東京に住んでいる限り高見山は遠く、次に登頂を狙うとしたらそのタイミングは10年以上先に控えた定年退職後であろう。
(もちろん次回は東吉野村方面から登頂する予定、そのときどういった仕事をしているのか、生きているのかどうかもわからないが...。)
さて、あとはMTBで麓の奥肌峡を目指すのみである。目的地まで約20kmの道のりだが概ね下りで、しかも前回は同じ道を靴擦れした足で走破しており、体力的にしんどかった記憶もほとんどない。
すっかりフィニッシュ気分でMTBを走らせたが、この日は足の筋肉が売り切れていたのか、下りが終わった後の平坦な箇所での自転車漕ぎが超絶しんどく、最後のMTBが大きな体力的核心となった。。。
日もすっかりくれてしまいヘトヘトになって明かりのない駐車場に到着したとき時刻は夜7時をまわる手前であった。