天気 :曇り
メンバー:ボイジャー
行程 :峰谷バス停8:30→坊主谷出合9:00→5連滝10:40→鷹ノ巣山避難小屋13:40→鷹ノ巣山14:20→熱海バス停16:50
秋の3連休は当初は上越で釣りを兼ねた沢登りの予定が未曽有の台風のせいで中止...、しかしなんで直撃やねん!
代わりに土曜日に日帰りで奥多摩で沢登りをしてきました。
坊主谷の遡行は何と10年ぶりとなる!
因みに10年前も友人(ボイジャー)と2人で遡行しており、中々感慨深いものがある。
10年ぶりという言葉を使う年齢になってしまったことは正直寂しいが、20年ぶり30年ぶりと言えるよう元気に楽しく長生きすることが一番幸せだろう思う。
さて久々の坊主谷だが小さな釜が多かったこと、12メートルの最後がちょっと難しかったこと以外はあまり記憶が無く、新鮮な気持ちで臨む形となった。
昔は車で沢の出会いにアプローチできたが、峰谷林道は崩落し今は徒歩でしかアプローチできなくなってしまった。
入渓して少し進むと出合うCS滝はシャワー直登で乗り越えた。
CS滝から先はゴルジュ地形となる。
難しくない小さな滝を複数抱え、坊主谷の1つの見どころとエリアだろう。
ゴルジュを越えて少し沢を登ると急に標高を一気に稼ぐ連瀑帯が現れた。
ここの4段目12メートル滝が坊主谷の核心であり、ここで改めて気を引き締めた。
12メートル滝は左岸(右側)の斜上バンドを登る。
10年前はフリーであっさりクリアしているが、今回はザイルを出すことにした。
沢登りは些細なミスが命取りとなるので、この判断は勘所が鋭くなったという成長と取ってよいものだろう。
なお、実際この滝はスラブもそれほど滑らず、全く難しくはなかったりする。
下の段に残置ハーケンもあって、実際ザイルワークに要した時間は10分弱であった。
悪かったと記録していた上部は全然難しくなく、これも成長の結果と捉えることとした。
連瀑帯の上が前半と後半の境目とすれば、後半は平凡で長い沢歩きとなる。
見所が前半に集中しすぎているところが坊主谷の勿体ないところである。
途中人工の石積み堰堤を越えるところでブヨかアブに耳たぶをかまれてしまってこの記録を作成している今現在痒くて仕方がない。。。
最後の300mで一気に標高を上げるが、実はこの日、平日の連日の激務の疲れが殆ど取れていない中での活動であり、一気にばててしまいちょいちょい友人を待たせてしまった。。。
切ないが自身もう若くないといった証拠だろう。。。
避難小屋から鷹ノ巣山の登りは急登でしんどい印象が残っていたが沢のツメと比較したら楽勝であった(良かった~)。
山頂からの景色は無垢の白だったのでそそくさと下山に取り掛かった。
下山は榧ノ木尾根を選択、この尾根は広葉樹林や巨木が多く私のお気に入りの道でもある。
登山道沿いにキノコを観察しながらバス停に着いたらすぐにバスがやってきて慌てて飛び乗った。
三河屋の温泉でサッパリしたあと奥多摩駅近くの飲み屋でささやかに打ち上げたが、中にいた登山好きのおじいさん、おじさんと山談話で盛り上がり楽しいひと時で締めることができた。