天気 :曇り一時晴れ一時小雨
メンバー:ひとり
行程 :武尊牧場入口P4:30→(MTB)→旭小屋5:50→不動岩7:40→前武尊8:40→武尊山(沖武尊)10:30→武尊牧場入口P14:20
天気が悪いのはわかっていつつも、全く山に行けてないのは良くないのでソロで群馬の名峰、上州武尊山登ってきた記録です。
上州北部の独立峰、武尊山は山岳信仰の山で、特に川場村から不動岩を経由するルートはかつての修行道である。
ピストンでは面白味に欠けるためMTBを利用した縦走を今回計画・実行することとした。
深夜に東京を発ち、武尊牧場スキー場入口の駐車場に車を停め、朝4時半MTBを漕ぎだした。
MTB行程であるが、旭小屋を目指す場合、前半は下る一方だが後半は標高差400mのヒルクライムとなる。
そしてMTBの後には登山が控えている。
そのため、時間がかかってしまうが足が疲労しないようにきつい坂ではMTBを押し歩くなどして朝6時前に旭小屋に到着した。
この時点で残念ながら既に山にはガスが掛かっていた。
旭小屋からまずは主要ピークの不動岩を目指す。
9月頭のこの時期、下部は当然蒸し暑く不快な登山が続いたがここしばらく雨ばかりだったこともあって沢山のキノコを見かけた。
不動岩までは登り一辺倒で、川場野営場コースと合流してからは急登さが増してきた。
不動岩で展望が開けるが、この日は無念すぎる真っ白な景色であった。
次は前武尊を目指す。
この間鎖場の存在を知っていたが、距離は短いものの中々豪快な鎖場であった。
鎖場を抜けて岩稜の1ピークに登ったほんの一瞬、青空が垣間見え、武尊山の主稜線や先ほど登ってきた不動岩をとらえることができた。
残念ながらそれ以上ガスが改善することは無くここでの1枚が本日のベストショットとなった。
前武尊迄の登りはさらに急登となり、体力勝負で我慢どころであった。
まだかまだかと思いつつひたすら登り続け、前武尊の像のやぐらが目に入った時は嬉しかった。
ここは以前山ボードで来たことがある。
そのとき像は腰のあたりまで雪で埋まっていたので今回初めて像の全身を拝むことができた。
ここで初めて登山者に出会う。娘さんと一緒に武尊山に登りに来た地元の方でしばし登山談笑を楽しみつつ、パンを食べてエネルギー補給に努めた。
前武尊から沖武尊の間は今までのようなアップダウンはなく、お楽しみどころと捉えて良いだろう。
今回はガスで残念だったが、(多少遠いが)武尊山にはまた来れるし、次回の楽しみとすることにした。
ここで膝上がつってしまうアクシデントが起きた。。。
MTBの影響もあるが、体型や筋肉を始め身体年齢がもはや若くなくなってしまったという現実だろう。
身体をもうすこし絞るとともに、次回以降の山行にはアミノ酸パウダーと栄養ゼリー、塩分の取れる飴を携帯するとしよう。
家ノ串山に立つとガスが一瞬抜け、山頂の姿をとらえることができた。
中ノ岳分岐の先に笹清水という小さな水場がある。
山頂付近で水を惜しみなくがぶ飲みできる本当に貴重な水場といえるだろう。
途中の三ツ池を覗くと小さなサンショウウオが沢山泳いでいてとても可愛かった。
出発から6時間、ようやく山頂に立つことができた。
何故か山頂だけ風が弱く強い日差しもあって、異常なほど蒸し暑かった。
ほぼ曇天な天気にもかかわらず、また登山者の数も多い時間なのか、山頂はかなりの賑わいようであった。
それにしても記念撮影後に自分の顔を見ると丸みがより一層増してしまった。。。痩せなければ。。。
下山は武尊牧場コースを選択したが、途中小雨が降ってきたのでカッパを着込んだ。
歩いている人は少なそうだなあと思っていたが、下から登ってくる登山者も案外いてて驚いた。
昔ながらの扉が壊れた武尊避難小屋を越えると武尊牧場のハイキングコースとなり、下山のめども立ったのでキノコチェック楽しみつつ前に進んだ。
やがて武尊牧場スキー場の上部に飛び出したが、(地図を見れば当たり前だが)ここから下部の駐車場までの車道歩きがとても長くしんどかった。
深夜は上部までの道はゲートで閉ざされている為、車は下部駐車場に停めるしかない。
一時間弱の車道をとぼとぼ歩いて車に到着した。
今回の山行は天気に泣かされたが、ロングコースを踏破できたので、総合すればまあまあ満ち足りたものとなった。