天気 :晴れ
メンバー:ボイジャー
行程 :横岳登山口7:40→横岳12:00→横岳登山口14:20
友人と八ヶ岳に日帰り遠征、杣添尾根から横岳に登ってきました。
ルートはトレースバッチリなおかげで普通に山頂に立てましたが、稜線は強風が吹き荒れ低体温症対策の重要性を実感...。
本活動でもって、もっと体力をつけなきゃなって痛感しました。
12月に入り本格的な雪山シーズン到来となった。
ここ五年程地球温暖化の影響と思われる寡雪が続いているが、今シーズンはどうだろうか。
今回は新しく新調した重登山靴を履いて初めての雪山登山になる為、自分にはやや定番の南八ヶ岳をチョイスした。
(定番とはいえ自宅からは200km近くも離れており、雪山登山は必然的に遠征山行にカテゴライズされてしまう。)
深夜に東京を発って3時間強、朝方に杣添尾根登山口に到着し、朝7時40分、登山口を出発した。
途中登山道から南八ヶ岳の稜線を良い感じで俯瞰することができた。
今日は下り坂の天気予報で時間経過とともに稜線がガスにまかれてしまう可能性が高く、このタイミングを逃すまいと山全体の写真をしっかりと収めた。
昨今の温暖化はあるものの、流石に12月の八ヶ岳は完全な雪山に仕上がっていた。
杣添尾根コースは登山口から見晴台まで景色の変化の乏しい樹林帯の登りがひたすら続く地味なコースである。
今日はトレースバッチリ、ノーラッセルなコンディションながら、重登山靴+冬山ギア一式が重く体にのしかかり、ここで体力を結構絞られた。
見晴台に到着すると進んで左方向に赤岳の立派な雄姿をとらえることができ、テンションが一気に高まった。
横岳へのアプローチは見晴台先の森林限界を超えた岩場が急登で核心となる。
稜線付近は結構な雪煙が吹き荒れる状況で、突破は体力勝負になるだろうと思った。
行動食のカラムーチョで随時エネルギーを補充!
森林限界を越えれば山頂まであとわずか。最後の力を振り絞るのみである。
稜線は予想以上に強い風が吹き荒れ、僅か数10メートルの通過でさえ一気に体力を絞られるほどのハードコンディションだった。
(低体温症の疲労が如何にして生じるものかをここで身をもって感じ取ることができた。)
昼12時、横岳に登頂!
今回はトレースがあってこその登頂ではあったものの、十分達成感を得ることができた。
快晴では無いものの、雲に遮られることなく周りの豪快な山岳風景を一望することができた。
大同心を覗くと数パーティがクライミングに挑戦中であった。
自身、冬季アルパイン、アイスクライミングはいまだ未経験で未だに強い憧れを持っている。
私のクライミングは専ら沢登りであるが今年はザイルを数回出すだけの中途半端なシーズンで終わってしまった。。。
来年はザイルやハーケンを使った山行をいくらも重ねたい気持ちである。
横岳から俯瞰した赤岳と阿弥陀岳、南八ヶ岳の険しさが映えるアングルである。
下山は2時間ほどで降りることができた。
今回はノーマルルートでの横岳ピストンといった地味な山行とはいえ八ヶ岳の自然の美しさと登頂という達成感の両方を十分に実感することができた。
天気も崩れるタイミングが遅れてくれて、珍しく私たちを味方してくれた感じであった。
なお今回はノーラッセルな雪山山行であったが、もしこのコースを全てフルラッセルで登頂するとすると一体何時間位かかるのだろうか。
次回はスノーシューを使った時間無制限体力一本勝負なラッセル登山に時間をかけてチャレンジしたい気持ちである!