天気 :高曇り
メンバー:ひとり
行程 :銀山平5:40→越後駒ヶ岳10:00→銀山平13:50
上越遠征は4月に山ボードで訪れた越後駒ヶ岳に登ってきました。
<山行記録>
前日は八海山を満喫したが、下山後に諸々用事をこなしていたら就寝時間がすっかり遅くなってしまい、
翌日は終日曇天予報だったこともあって、深夜出発のモチは上がらず、結局この日も日が昇ってからのスタートになってしまった。
銀山平からのスタートである。
無雪期は枝折峠からのスタートがメジャーだが、今季は雪で整備が遅れており、その為、冬季と同様に石跳橋からの出発となった。
積雪期の山ボード山行では、序盤の肩斜面気味な雪道のシール歩行で随分と緊張させられたものだが、
雪の無いこの時期はとても歩きやすい林道へと様変わりで、(当たり前だが)全くストレスフリーであった。
柳沢を越えたところで、尾根に延びる登山道に入り、そこから道行山までは急登が続くが、
こちらに限っては冬季と全く変わらない体力的しんどさを感じた。
道行山は越後駒ヶ岳の良い展望スポットである。
頂上から目の前に聳える秀峰を写真に収めるのだが、曇天だとどうしても迫力が欠けてしまうところが惜しい。
八海山同様、こちらも秋の快晴の週末に再訪したいところだ。
道行山から小倉山の区間は概ねフラットで、つかの間のリラックス区間と言えよう。
今年4月の山行では道行山で板を履いて半分ほど滑って再びシール歩行に切り替えたのを覚えている。
冬季に来た時を振り返りながらのハイクアップは意外と退屈しないものである。
小倉山からは再び登り基調となって、途中から本格的な急登を登りこなせばならない。
急登の区間は概ね300m、こういった急登はバテないように時間をかけてゆっくり登り上がるのみである。
清々しい花と白と緑のコントラストが楽しめるのはこの時期だけであり、映えない高曇りではあるものの、
この景色を見るために訪れた価値があったと思う。
駒の小屋が見えてきたらいよいよ山頂まではあと少しといったところである。
出発地点から4時間ほど要してようやく駒の小屋に到着した。
それにしても駒の小屋下の斜面は改めて随分と急な印象を受けた。
4月に訪れた時は、斜面は歩きやすい雪で覆われており、トレースができていたのでクトーを装着してのシール歩行での突破を試みたが、
登高最中にシールトラブルが発生してしまい、急遽シートラで登り上げたことを思い出した。
しかし実際無雪期に歩いてみると相当な急斜面で、この斜面をシール登高するのは相当な技術と判断が必要では、と、この日思った次第である。
駒の小屋では、小屋の前の湧き出る水をタップリといただいて、頭と身体をクールダウンできた。
ここまで来れば山頂までは30分とかからないことを知っているので、気持ちは大分楽である。
小屋を出発し、やがて稜線まで登り上がると、目の前に昨日登った八海山がお出ました。
ゴツゴツした八ッ峰もしっかり確認できて「昨日の今頃はあそこを歩いていたんだな」と少しばかり感慨にふけることができた。
午前10時、越後駒ヶ岳山頂に登頂、自宅から大分遠方の山にも関わらず、なんとたった2か月ぶりの再訪である。
当たり前だが、頂上での景色や雰囲気は4月比べてとガラリと違い、もはや全く別の山の感覚を覚えた。
山頂では持参したおにぎりを食べたり30分ほどマッタリ過ごした。
オツルミズ沢方面を観察すると(あたりまえだが)登山道らしき径は見当たらなかった。
オツルミズ沢は遡行グレード5級の上越を代表する難関の名渓であるが、残念ながら現在の私の実力、モチベーションからすると
何らかのターニングポイントに出くわさない限りは縁がなさそうである。
(といってもポジティブな話で、齢をすこしずつ重ね、人生の色々な取捨選択が必要になってきた中、私には他にチャレンジしたいことが幸い山ほど残っているのだ。)
下山を始めてからは半ば定番だが登山後のこと(温泉や食事など)で頭がいっぱいになっていた。
昨日同様この日も相当蒸し暑く、とにかく温泉に入りたかった。
肩の小屋まで戻ると、外で管理人さん達が食事を楽しんでおり「また登りに来てくださいね~」と声をかけてくれた。
(この上なく有難い挨拶といえよう。近々必ず再訪いたします!)
下山はずっと下り基調の中、つい途中でタケノコチェックなど余計な事をしてしまい、大分スローペースな下山になってしまった。
まあ山はのんびり歩いてなんぼである。
写真を見返すと、曇天ながらフレッシュな新緑と雪渓のコントラストが目を引いた。
正面に見える荒沢岳はまだ未踏だが、いずれは登りたく、その際には灰ノ又沢を遡行して登頂したいと考えている。
道行山まで戻り、少し寂しいがここで駒ヶ岳ともお別れとなる。
次回、秋の紅葉シーズンでの再訪を誓いたい。
林道では冬季に私がやらかしてしまった場所もハッキリと同定できた。
同じ失敗は二度と避けねばならない.......。
その後気を抜いて歩いていたら道を少し誤ってしまい、最後は車道経由での下山となった。
下山の後は、銀山の湯、ラーメン屋といったお楽しみを満喫し、小出から高速道路に乗るも毎週末100%混雑の埼玉県で大渋滞、
サービスエリアで休憩をとりつつロングドライブを経て、結局いつもと同じように夜遅い帰宅となった。