天気 :晴れ
メンバー:ひとり
行程 :古寺鉱泉3:40→(小朝日岳)→大朝日岳8:00→古寺鉱泉11:20
遠征最終日は最高の天気予報で古寺鉱泉からの最短コースで大朝日岳に登ってきました。
<山行記録>
4泊5日の山旅もいよいよ最終日、最終日は100%晴れが約束されている天気予報であった。
下界では常に山旅に飢えているにもかかわらず、たった4日間ながら連日山行を続けていると、麓でリフレッシュ休憩したい気持ちが湧き出てきていた。
山では肉体的疲労は勿論だが精神的疲労も結構大きい....、充実した山行の継続には身体と脳の適度な休憩が必須である。
しかしそうは言っても仕事が忙しい私にとって晴れの休日は大変貴重であり、この日も最高の晴天予報、となれば、多少疲れていても登りに行くしかないだろう。
昨日はお手軽ハイキングで無理をしなかったので、この日はしっかり登る山にしたい。
その結果、最短コースであるが古寺鉱泉から朝日連峰最高峰大朝日岳に登る日帰り縦走に決めた。
山形市内のネットカフェで仮眠を経た後、深夜に車を運転し、朝4時前、ヘッデンを身に着け闇夜の古寺鉱泉をスタートした。
前日無理しなかったことが功を奏して脚の調子も良く、真っ暗闇の中を黙々と歩きつつ快調に標高を上げることができた。
地平線が次第に明るくなり始め稜線や木々のシルエットが徐々に浮かび上がってきた。
上の写真のような明け方ならではの景色が好で、積極的にカメラを出しては写真に収めていった。
朝5時50分、ちょうど古寺山の山頂付近で日の出を迎えることができた。
ここまで殆ど休憩せずに少し早いペースで黙々と標高を上げ続けた結果が功を奏し、納得のいくご来光に対面できた。
正面には小朝日岳、後方に大朝日岳。古寺山からだと丁度南西方向の方角となるが故、朝日で綺麗に照らされる形となって大満足な風景となった。
日の出を計算して山に登る場合、山頂からの展望は勿論だが、山や登山道の「方位」は絶対外すことができない重要ポイントである。
この日は文句なし!グレートなサンライズを堪能できた。
日の出タイムを過ぎて、その次は青空がやってくる。
歩いてきたトレイルを振り返ると月山が望め、さらにその奥には鳥海山を望むことができた。
小朝日岳から望む大朝日岳もこれまた乙であった。
古寺鉱泉から大朝日岳に至るルートであるが、今まで肩書を好む名山ハンターが大朝日岳に登頂したい為に使うだけの面白みのないイージールートと思い込んでいた。
しかしいざ歩いてみるとメリハリがあって、展望も素晴らしく、日の出を拝むにも最高で、そこまでハードでない万人におススメできる一級ルートであった。
稜線の所々にある広葉樹林はしっかり紅葉が始まっており、山の景色にメリハリを与えてくれていた。
小朝日岳を過ぎて、昨晩大朝日小屋に宿泊したと思われる登山者と何度もスライドする形になった。
山の静けさはすっかり無くなってしまったが、この日は3連休、紅葉シーズン、終日晴天予報、この日は混雑必死があたりまえといえるくらい文句なしの山日和であった。
大朝日小屋に到着、出発してから約4時間、ここまで来れば山頂は目と鼻の先である。
今日はここまでコンディションもすこぶる順調、連続して山歩きを続けていることで体が山に慣れてきているようであった。
かなり険しく奥深い印象の朝日連峰であるが、2日前の飯豊と比べると生意気にも多少小ぶりな山域に感じてしまった。
それぐらい飯豊は壁のように大きく険しく登頂に骨が折れた感覚が残った。ただ飯豊は幕営装備を背負っての登山だったので荷物の重さの差はあるかもしれない。
とはいえ八久和川は飯豊の沢をはるかにしのぐ20km越えの源流であり、その他の沢も一筋縄ではいかない超難渓が目白押しである。
午前朝9時、大朝日岳に登頂、前回登頂時は山頂のみ若干ガスっていた記憶だが、この日は周りに遮るものが一切ないパーフェクトな展望であった。
正面の祝亀山のみ若干ガスが掛かっていた。奥は広大な飯豊連峰である。
前回は五味沢ルートでここまで登ってきたが。五味沢ルートも展望の素晴らしいルートであった。
山頂で景色を楽しみつつ朝ごはんのおにぎりをいただいたり、ささやかな小一時間を過ごした。
少し名残惜しいが下山しよう。稜線上を歩いての下山は登りとは異なる景色が楽しめるので、登った後のささやかなお楽しみでもある。
山頂から登ってきた登山道を拡大、私のわりかし好きな写真の構図である。
登ってきたときは気づかなかったが、小朝日岳の斜面のえぐれ方がエグかった。
冬はあの上に雪庇ができて、連日巨大な雪崩が絶えないのだろうか.....。
斜面を眺めつつクライミングするならどのルートを選択すれば途中でハマることなく突破できるかをこのときずっと考えていた。
帰りは小朝日岳は巻くことにした。
途中登山道を歩いていた時沢沿い美味しそうなナラタケの群生をみつけたが、こんな時に限って明日から週末まで出張で自宅を空けねばならない......。
こんな時に限って.....、持って帰っても料理する暇が取れないので残念だが今回は素直に諦めることにした。
古寺鉱泉は閉業していることは知っていたが、一度入浴してみたのだが残念ながら廃墟になっていた。
そして駐車場に無事帰還、何だかいつになく無駄のない順調な山行であった。
さて、大朝日岳だが次回残雪期に山ボードで再訪したいと考えている。
ただし小朝日岳周辺の稜線には大きなクラックや雪庇が形成されるようでチャレンジするとなると一筋縄ではいかなそうである。
ともあれその時は入念な計画と、装備と体調を万全にしてチャレンジしたいと思う。
下山後は大締めの8時間近い超ロングドライブ、こまめに休憩を挟みまくって自宅に着いた時にはすっかり夜遅い時間であった........。
今回の東北遠征はなによりも天気に恵まれて全山行満足のいく充実活動となった。
しかし強いて言えば、次回はブナの紅葉がMAXになるもう1~2週間ほど遅いタイミングで訪問してみたいところである。
それとキノコ狩りに半端ないポテンシャルが感じられた。次回は遠征最終日にキノコ狩り山行を計画するのもあながちありかもしれないと思った。