天気 :曇りのち晴れ
メンバー:ひとり
行程 :見附駅7:20→(MTB)→吉ヶ平登山口9:50→大岳13:30→袴岳14:50→大白川登山口16:00→(マラソン+ヒッチハイク)→大白川駅16:50
2024年、10月第2週の連休は有休をつなげてソロで上越・東北の山々に登山に出かけてきました。
<山行記録>
夏合宿以降まともに山歩きができておらず、久しぶりに縦走メインの遠征がしたいと思っていた。
そんな2024年初秋、仕事のトラブルや外せない所用等も無かったので早速有休確保や諸々の日程調整を済ませ、4泊5日でマイカーを使って上越・東北の山を訪れることに決めた。
幸い天気予報は良好、そんなこともあって遠征前からモチベーションは上々であった。
毎々山遠征する際には前日夕方に東京を出発したいところだが、家を長期間空けるとなると色々な雑務処理の必要も発生するため、結局出発はお決まりの深夜となってしまった。
さて、遠征初日は越後の名峰、守門岳の日帰り登山に決めた。
日帰り登山だが袴岳や守門大岳を軽装備で登ってピークハントするだけでは正直味気なく不完全燃焼だろう。
そんな訳で今回は北の吉ヶ平から南の大白川まで南北に延びる尾根上を駆け抜ける豪快プランとした。
今回の山行はMTBと電車も利用する。吉ヶ平へはMTBでアプローチ、大白川からは電車でスタート地点に戻って最後にMTBをマイカーで回収する計画である。
スタートは見附駅、長時間駐車できるスペースが極端に少なく滑りこみセーフでの駐車スペース確保であった。
最初はMTBセクション、見附駅から吉ヶ平登山口まで約28kmのロード、高低差は400m程ながら距離があるので初っ端から中々ハードであり、1つの鬼門である。
さて、MTBであるが今夏お金を掛けてオーバーホールを行った。
オーバーホールは今回お店に依頼したが、実はいろいろあって最終的にはバッチリ仕上げてもらったが、
自転車の個人メンテスキルの習得が今後の課題であることを知るきっかけとなった。
スタートしてからしばらくは概ね平坦な道の輪行だったがやがて急坂にさしかかり、一気にキツくなった...。
頑張れば軽いギヤで登り上がれたかもしれない。が、この後の登山セクションを考慮して結局ここは無理せず押し歩いてやり過ごした。
終盤は舗装された林道の走行となる。林道部は人家がほとんどないエリアだが、キノコ狩りか平日にもかかわらず結構な車の往来が見受けられた。
若干未知のMTBセクションであったが吉ヶ平には約2時間半で到着することができた。私にとって2時間半は上出来なタイムと言えよう。
吉ヶ平からいよいよ山登りセクションである。
吉ヶ平登山道はエアリア等ではマイナールートにカテゴライズされており、またこの日は平日で登山者を見込めなかったので、
今回は念の為に自分があまり好かない熊鈴を持参して入山することにした。
そんな登山道は実際のところは有難くも全コースしっかり刈払いされており、また週末毎ハイキング等で利用されているような雰囲気でもあった。
最初は平坦だった道は途中から細尾根の急登に変わっていった。
MTBでの脚の疲労も相成って、ペースが中々上がらない中、ひたすらに上を目指した。
登山開始から2時間以上を経てようやく入塩川コースに合流した。
ここまで来れば主峰守門大岳まであと1時間程である。
しかしこの先でアクシデント....、足が痙攣してしまった.....、痛い......。
うすうす感じてはいたが、MTBで酷使した脚の筋肉が疲労の限界の限界を迎えてしまったようだった。
そういえば過去に奥多摩の風張林道(激坂)をヒルクライムした後三頭山に登った時に同じ症状に見舞われたことを思い出した。
一旦回復しても、少しでも無理して歩きだすとすぐに脚が攣ってしまう.........。
そんな訳でここで30分程大休止、行動食やラムネ(アミノ酸)、ジュースをガッツリ摂取した。
おかげで脚は大分回復、普通に歩行できるようにはなったが完全には回復していないので油断禁物である一方、内股ヨチヨチ歩きで進めば足が痙攣しないことを発見、
以降ペースは遅くはなるが登りはそれでやり過ごすことにした。
稜線に出てようやく周辺の山々を俯瞰できるようになったが、登山道が概ね高さ1~2m程の薮に囲まれていることに気づいた。
守門岳の登山道は一体いつ頃開拓されたのだろうか...、興味は尽きない。
途中、稜線の1ピークの中津又岳に到着、ここまでくれば守門大岳はもう目と鼻の先である。
さて、実は過去に中津又岳には1度登頂している(と思う)。
以前山ボードで守門岳に登頂しており、その時は中津又岳から延びる支尾根をトラバース気味に保久礼小屋まで滑走している。
(写真:稜線から俯瞰した袴岳とその主稜線。厳冬期はここに巨大な雪庇が形成される。)
午後1時半、ようやく守門大岳に登頂である。山頂には誰もおらず貸し切りであった。
前回山ボードで登頂した時は鐘や標柱は完全に雪の下であり、山頂は多くの山スキーヤーで賑わっていた記憶が残っている。
(写真:守門大岳から袴岳方面を撮影。写真の構図はとても良いのだが太陽と天気の影響か写真が白くボケしてしまった。)
大岳から袴岳へは一旦コルまで下って、そこから200m程登り返す必要がある。
ちなみに積雪期は大岳~コルの斜面に大きなクレバスが形成される為、冬にここを滑降する際は要注意である。
(写真:登り返しを終えた後、振り返って大岳を望む。この日はちょうど稜線に上がるタイミングで天気が好転してくれた1日であった。)
(写真:袴岳に続く緩い登り。冬は平坦な印象で、過去にスノボーで滑降した時はそこをストックワークでこなしたと記憶している。)
青雲岳を過ぎてようやく正面に袴岳山頂が近づいてきた。長かった今日1日の山旅のゴールまで本当にあと少しである。
一方ガスも山頂に迫りつつあった。ガスガスの山頂は少し寂しいので、足の疲労の問題がある最中であったが最後は力を振り絞ってペースを上げた。
時刻は少し遅めの14時50分、袴岳山頂に登頂、山頂だけ少し強い風が吹いていた。
東側は既にガスに覆われてしまっていたがそれ以外の方位の展望は概ね良好、景色楽しめた。
山頂から下山する大白川方面を俯瞰/観察する。
実はこの時下山時に使う電車の発車時刻が気になっていた。
足の痙攣でペースがやや落ち込んでしまった一方、ローカル電車只見線のダイヤは1日数本しかなく夕方の時刻は17:04、18:52の2本、
大きなアクシデントない限り18:52には確実に乗車できそうだが、できれば17:04に乗りたい。
なんせ大白川から車のある見附市まで電車で2時間も要し、さらにこの後には、MTB回収、温泉、食事、ランドリーで洗濯、移動といった雑務タスクが目白押しで控えている。
山頂から大白川まで距離にして約10km、標高差約1000m、果たして間に合うだろうか......。
休憩もほどほどに下山を開始した。自分は街で歩くスピードが一般サラリーマンのそれ比較して少し遅いので山でも基本スローハイクである。
しかしこの時は何時になくせわしない早歩きで歩き進んだ。
幸い下山で使う筋肉は登りと違う為、痙攣の再発は杞憂である。
また、大白川ルートは比較的多くの登山者に歩かれていそうな整備の行き届いた登山道であった。
(写真:振り返って撮影した1枚、このとき頭の中は電車に間に合うかどうかで一杯だった...。)
写真を改めて俯瞰すると雪崩で削られることで形成される豪雪地帯ならではの急峻な地形に息を飲む...。
「沢登りはできるのだろうか.....。」
写真中央の大雲沢がその典型だが、ネットで調べてみたところ、沢登りの遡行対象のようで完全遡行の記録も散見された。
ただ記録を見ると予想通りのエグいV字険谷で、かなりの困難を極める難しい遡行になりそうであった。
大白川ルートは思いのほか急であったが、頑張ったおかげで林道まで約1時間で来ることができた。
ここでハイカーあるいはキノコ狩りの方が居ればと淡い期待をしていたが、全く人の気配はなかった。
おまけに周辺を見渡すと「入山禁止」という看板がどこもかしこに立っている始末であった....。
ここは地権者のキノコ・山菜縄張りなのだろう、ヒッチハイク期待はもろくも一瞬で崩れ去った......。
しかし落ち込んでもいられない、こうなったらここからはマラソンである。
ジョギングやトレランを全くしない身ではあるが、概ね下り坂の為、幾分か走り続けることができそうだといった期待が持てる。
とは言え、既にMTBと登山でタップリ運動済の為、下りは何とかスローペースで走れたものの道が平坦になってからは脚が止まってしまい、時間的に非常に際どくなってしまった。
そこに後ろから爺さんが運転するバンが一台走ってきた。迷わず右手を上げて合図した、が、無視された、ファック!
さらに歩き進んでいると今度は白いワゴンが走ってきた。同じように右手を上げたら止まってくれた!地元のお母さま、感謝しきれない!ありがとうございました!!!
大白川駅はかなりローカルな駅で駅前に店などは無く、プラットホームは北海道によくある私の好きな板切れ型であった。
おかげで無事17:04の電車に乗ることができ、小出、長岡で電車の乗り換えを経て、見附に到着したのは夜7時過ぎ、
そこから闇夜の林道を運転してMTB回収、温泉、ランドリー、食事と済ませ、明日登る山の登山口に向かう途中のSAで力尽きてようやく忙しかった1日が終わった。
秋の守門岳は何よりも南北縦断を達成できたことで大きな達成感が得られた。
天気もわりかし良く、静かな山旅を楽しめ、上々のスタートを切ることができた。
次回は再び山ボードで残雪期に再訪できたらと思っている。