天気 :曇り
メンバー:ひとり
行程 :除雪終了点(倶知安側)7:40→ニセコアンヌプリ11:50→(スノボ)→除雪終了点(倶知安側)13:20
2023年のGWは思い切って有給を3日繋げて約1週間の連休を作り出し北海道(主に道央)の山々を巡ってきました。
一座目はフェリー発着港の小樽から比較的近いニセコアンヌプリで山ボードです。
<4月30日>
今年のGWは念願の北海道遠征である。期間は約1週間、ここまで長期の山旅も久しぶりである。
今回の山行では通常の冬山登山装備に加えてスノボもしたいのでそれらを一式運ぶべく交通手段はマイカー一択となる。
その為にフェリーを使用するがGW中は商船三井の便が取れず今回も新潟港発着の新日本海フェリーを使用することとなった。
前日マイカーで5時間かけて東京から新潟まで移動し、そこからフェリーに乗り込み18時間弱、北海道はアプローチだけでとてつもない時間がかかる...。
フェリーは早朝4時半過ぎに小樽港に到着、船旅の疲れが残るが早速山に登りたい気持ちが勝って倶知安方面に車を走らせた。
今回初日に登る山はニセコアンヌプリを選んだ。
(ニセコは何といっても昔好きだった車団地というスノボムービーのナイターパウダー滑降シーン!そういえば高速1000円時代、セダンで白馬で一人車団地やってたなあ。
栂池~天狗原に登って滑って片道280kmの運転頑張ってました。夜はヤナバのナイターでコーヒーをお共に頑張ってました。)
それにしても北海道の森の深さには毎々圧倒される。山のスケールも一段と大きく本州のそれらとは別格な感じである。
さて、今日の山行形態はスプリットボードである。麓から山頂までの標高差は600m程とお手軽ではあるものの、前回のスノボ山行で靴擦れをやらかしており、
その対処方法をまだ見つけられていないといった懸念が残っていた。
今回は靴擦れを防ぐべく足に事前にカットバンを貼ってガードする作戦とした。果たしてこれでうまくいくのだろうか...。
最初は林道をショートカットして急斜面下の台地を適当に目指していく。地形が多少複雑なので慣れない場合は地図をこまめにチェックしながら登るのが吉であろう。
さて、活動開始から1時間後、ああ...、恐れていた靴擦れが発生してしまった...。
休憩して足をチェックしたところカットバンは剥がれていなかったが、やはりブーツの当たり所が悪いようである。
(写真:急斜面直下でうさぎさんに遭遇、ダメもとで写真をとって拡大したらなんと移ってました!)
山頂に近づくにつれて見た目通り斜度がどんどんしんどくなってくる。ともあれこの時期雪面はカチカチではないのである程度シール歩行で上部までアプローチできた。
頑張れば山頂までシール登高できそうでもあったが、自分はビビってしまい途中からツボ足に切り替えた。
後ろを振り返るとワイスホルンやイワオヌプリが俯瞰できた。
初ニセコなので一山一山が新鮮である。自分は北海道にいるんだといった喜びをかみしめることができるものである。
シートラは勿論しんどい。しかしそれ以上に圧倒的に靴擦れがえらくしんどい...。
悲しくも途中から20分毎に休憩を取りつつ、足が壊れないようケアに努めざるを得なかった...。
どうも足に対してブーツがきつすぎるのが原因らしく、ブーツのワイヤーを緩めることで幾分は楽になることを山行中に発見した。
とはいえ無駄に足がヒリヒリ痛む状態が発生し途中リタイアしたい気持ちにもなったがここは気合いで山頂目指して一歩一歩急斜面を登り上げていった。
スタートから4時間弱、ニセコアンヌプリの山頂に到達である!
北斜面から登高はあまりメジャーな選択ではないようで、この日は上から降りてくる2人組を除いて人とすれ違わなかった。
山頂からはニセコアンヌプリスキー場が見渡せた。雪は少ないながら絶賛営業中なようで、リフトで山頂直下まで上がってこれるようであった。
ニセコアンヌプリはどちらかといえばお手軽な山である。とはいえ遠征一座目、無事に山頂に立てたことがとりあえず嬉しかった。
山頂からはやや雲がかっていつつも、ニセコ連峰の山々、羊蹄山、余市岳、札幌近郊の山々を見渡すことができた。
さあ、お楽しみのスノボである。
滑るのは勿論倶知安方面からずっと俯瞰できるあの巨大な北斜面である!
斜面の雪質はGW定番のザラメ雪であることを登高時に確認済である、さあ行こう!
北斜面の平均斜度は30度以上といったところだが今日は下手くそでもターンがバッチリ決まるザラメ雪である。
倶知安から俯瞰できるあの北斜面に左に右に思いのままにターンを刻む、めっちゃ爽快である!
標高差400m、登高に2時間近くを要した北斜面も滑降はわずか20分である。
仮にリフトやヘリをつかったらどうか、滑降は全く持って印象に残らないものとなるだろう。
自分の脚で山頂に立って滑ったからこそ印象に残る、この達成感と充実感は山ヤにしか味わえない何ともいえないものである。
北斜面の滑降をこなしたら後は林道出合まで樹林帯をまったりと滑り、最後は10分ほど平坦な林道歩いてゴールといった感じである。
前回の上越遠征に続いて早々に靴擦れができてしまい、無駄にしんどい登山となってしまった...。
(この靴擦れは翌日以降の山行の大きな足かせとなった...。今シーズン5万もの大金を叩いて購入したバートンのブーツだが、勿体ないけど処分しようと思う。)
ともあれ無事に山行を完遂できたことで満足のいく活動となった。
ところで残念ながら天気は下り坂、翌日は雨予報である。
お気に入りの鯉川旅館が休業なのと、時間に余裕があることから、この日は五色温泉までドライブして硫黄泉を堪能、コインランドリー、山岡家と巡って活動終了とした。
(写真:帰り際に撮影した雲の取れた羊蹄山。中々の標高と斜度である。今回の遠征で果たして登れるのだろうか...。)