天気 :晴れ
メンバー:ひとり
行程 :県民の森P7:40→アヤメ平11:00→櫛形山13:30→県民の森P15:00
週末、雪山登山に行きたくも本格的な雪山は自宅から片道4時間...。
メンバー:ひとり
行程 :県民の森P7:40→アヤメ平11:00→櫛形山13:30→県民の森P15:00
週末、雪山登山に行きたくも本格的な雪山は自宅から片道4時間...。
そんな中、南岸低気圧通過後にある程度雪が残って雪山となる櫛形山に数年ぶりに登ってきました。
(2019年に登ってました→https://tabatti99.blogspot.com/2019/03/20190317.html)
<山行記録>
南ア前衛の櫛形山はどちらかと言えば里山にカテゴライズされる山だが実際2000m近い標高を有し、
(雪質はさておきとして)南岸低気圧通過後には本格的な雪山となる山である。
気持ちは八ヶ岳や上越エリアといった本格的な雪山に向いていたが、連日の仕事ですっかり疲れきった身体には逆らえず、
今回は自宅からアプロ―チ3時間弱、登攀ではなくスノーハイクを楽しめる櫛形山を登山先とした。
スタート地点の県民の森はちょっとした公園になっており、地元民の散歩コースでもあるようで朝方にも関わらず駐車場には既に10数台の車が停まっていた。
コースは前回と同じく周回コースとした。ちなみに前回は曇天で景色が無かったこともあって今日はリベンジ登山の目的も兼ねている。
最初20分程林道を歩いてそこから尾根に取りつき少し歩いていくと登山道上に雪が出てきたが既にしっかりとした複数人のツボ足トレースができあがっていた。
ちなみに今回はトレースが無くても大丈夫なように重登山靴+スノーシューといったフル装備を携行している。
登山道を1時間程度登っていくとハートのオブジェや鐘などがある展望スペースに到着した。
多分雪のない季節は車でここまで来ることができるのだろう。
遠くに富士山を俯瞰でき、わかりやすい写真映えスポットである。そんなこともあって写真を撮りまくった。
ここから先、展望スペース~アヤメ平の区間は延々と地味な登りで、おまけに登山道が尾根に向かっての左側につけられている為、
雪のシーズンはスノーシュー泣かせな片斜面が形成されてしまう体力的核心ゾーンである。
この辺りで数名の登山者とすれ違ったり、また抜かれたりした。いずれも5Lザック+スニーカー+チェーンスパイクといったいで立ちであった。
立派なツボ足トレースが出来上がっている今日の櫛形山についてはそんなハイキング装備で登るのが正解だったのかもしれない。。。
アヤメ平は結構な雪の深さであった(平均して50cmくらいは積もっていたと思う)。
前回同様、ここに至るまでに結構な体力を絞られて、到着したときにはかなりヘトヘトであった。。。
(写真:夏の時期、昔は一面アヤメのお花畑だったようだが最近はシカの食害でアヤメがすっかり減ってしまったと聞く。
話変わって写真のチョコレート(ダース)が美味しかった。雪山でチョコレートを食すのは定番である。)
アヤメ平を経て、次は裸山を目指す。
ここから雪はさらに深くなっていくのだが、ここも登山者のツボ足トレースがしっかりとできあがっていた。
しかし自分はせっかくここまで重いスノーシューを担ぎ上げてきた訳で、さらに欲すれば自分自身のオリジナルトレースを伸ばしてみたく、
ここから先はスノーシューを装着して歩いていくことにした。
この選択は正解だった。
ツボ足トレースを辿るよりスノーシューで登ったほうが(スピードは同じだが)楽で、何よりノートレースな雪面に自分だけのトレースを残せる優越感は心地よく、
思わぬ充実感が得られることとなった。
裸山はアヤメ平からわずか30分ほどで到着した。裸山自体はさえないミニピークだが、ここから南アの大展望を楽しむことができた。
前回訪問時はガスガスで景色が無かったので、今日はこれを見れただけでも来た甲斐があったと言えるものであろう。
(一番上の写真は白根三山、左から、農鳥岳、間ノ岳、そして日本百名山の北岳である。)
裸山からは小さなアップダウンが続く稜線歩きとなって、櫛形山山頂までも残すところコースタイム1時間程度である。
途中、四季の森から延びていると思われる立派なトレースに合流し、そこから先では登山者もちらほらと見かけるようになってきた。
しかしせっかくここまでスノーシューを履いてきたので、今回はスノーシューの独自トレースを伸ばして山頂に立つことにした。
13時半、ようやく櫛形山山頂に登頂、スタートからここまで6時間を要すこととなった。
山頂近くから富士山が俯瞰でき、多少雲掛かってはいたが一応しっかりと写真に収めた。
後で知ったのだが、ここから数100m程進んだところに南ア絶景ポイントがあったようだった。
しかし不覚にもこの日はリサーチ不足でそこに至ることができなかった。
下山は無駄な意地を張るのをやめて、ツボ足に切り替えて立派なトレース上をサクサク進んでいった。
しばらくの区間結構な雪の量で、大雪直後は山スキーもできそうだなあと思いつつ、
その場合どういったルート取りをすれば最適だろうかなどを想像しながら歩いていたら
いつの間にかゴール地点に着いてしまった。わずか1時間半ほどであった。
温泉は久々お気に入りの玉川温泉である。
ここは半年ほど前にテレビで紹介されて、それ以来、連日人が押し寄せるようになって、
この日も人がひっきりなしに入れ替わるイモ洗い一歩手前の大盛況であった。
利用する身としては正直すきすきなのがうれしいが、ここまで儲けに走らず小さなお金で温泉を営業くださっていた
親切なおばちゃんの身になれば今のほうが良いのかもしれない...。