天気 :曇り時々晴れ
メンバー:ひとり
行程 :黍殻山登山口P3:40→姫次6:20→蛭ヶ岳8:30→姫次10:30→黍殻山登山口P12:00
南岸低気圧で東京にちょっとした降雪があった翌日、裏丹沢から蛭ヶ岳に登ってきました。
丹沢なのにすっかり雪国に来た時のような景色と空気でした。
<山行記録>
天気がイマイチな週末...、来週末はスノーボードに行く予定なので、今週の活動は遠征せずに久しぶりに(と言ってもわずか2ヶ月ぶりですが...、)丹沢 蛭ヶ岳での登山とした。
東京は土曜日は終日雨だった。もしかしたら丹沢は積雪しているかもしれない......。
しかしそうなっていた場合、途中雪で苦戦を強いられ山行時間にゆとりが無くなってくる可能性がある。
その為、今回は時間に余裕を持たせるべく、自分が一番慣れた裏丹沢ルートを選択、深夜の出発とした。
駐車場を出発したのは深夜3時半、駐車場には他に一台車が停まっていた。山荘の宿泊客だろうか。
麓は雪は殆どなかったが、スタート地点の林道にはうっすらと雪が積もっていた。
林道をしばらく進んで登山道に入ると、やがて地面から5cm~10cmの積雪に変わり、さらに登っていくと
10~20cmの残雪の上に10cm程の新雪が積もった道に変わっていき、そのタイミングでチェーンスパイクを履いた。
積もったばかりの新雪は軽く、またうっすらと過去の積雪時のトレースも残っており、特にラッセルすることもなく順調に標高を上げていくことができた。
早朝6時、焼山方面からのコースに合流したところで日が明けた。
稜線は雪雲の中といった感じで、丹沢山方面の景色は雪雲に包まれて全く見えなかった。
ここにきてカメラの撮影セッティングが何故か特殊ケース用にセットされていたことに気づき、とりあえず通常セッティングに戻した...。
蛭ヶ岳には基本晴れの日にしか登らないので、姫次ではいつも端正な富士山を向き合うように拝めているが、
この日は空が一面真っ白で、蛭ヶ岳方面への道にもトレースは無かった。
(多分だが)みんなファーストトレースを踏みたいだろうと思う。今回は「僕ですみませんっ」といった気持ちで歩かせてもらった。
今回は正直ファーストトラックを期待しての登山でもあったのだが、いざそれを歩くとなると、何となく気を使ってしまう.........。
少しづつ積雪も増えていって、場所によっては脛~膝のラッセルになってきた......。
小さなアップダウンの続く樹林帯を越えて最後の急登に差し掛かったところで、前日山荘に宿泊していた登山者グループとすれ違った。
ちょこっと挨拶と談笑をかわしつつ、この先には立派なトレースができているのが確定して、気持ちが一気に楽になった。
(写真:雪に覆われた檜洞丸と富士山。まるで丹沢とは異なる何処か雪山に登っているような景色であった。)
大室山や道志の山々もしっかり雪に覆われていた。
丹沢と違ってあちら側はほぼノートレースが予想され、こういったタイミングでガッツリ雪山登山が楽しめそうだなと思った。
そして朝8時半、ついに蛭ヶ岳に登頂、山頂は風も強く若干雪雲がかかった状態で寒かった.........。
蛭ヶ岳でこんな日は滅多になく、記念撮影は勿論欠かせない...!
ごく稀にガスが取れて純白な富士山が拝めたのだが、それを上手く写真に収めることはできなかった.....。
丹沢主脈の景色は早朝から引き続き完全に雲の中で真っ白なままで、丹沢山方面からのトレースも無かった。
この日はカップラーメンセットを持参していたが、寒くて食事をしたいモチベーションが全く上がらず、結局昼食は下界でラーメンを食べることにした。
山荘でコーヒー飲もうかとも思ったが、山荘周辺で写真を撮っていた時、中にいたオジサンが私を覗き見ていたので、何となく止めることにした...。
下山はピストンなのでトレースがしっかりできた道を歩くことになり、加えて歩き慣れたルートでもあるので気分は楽である。
下山を開始したタイミングに合わせるかのように雪雲が山頂付近から離れていったようで、一気に暖かくなってきた。
周りの山々の景色ちょっと俯瞰すると、1日かけて積もった雪が一気に解けだしていく春の里山の雰囲気のように感じられた。
姫次まで戻ると、早朝の時点では見えなかった蛭ヶ岳の山頂が見えた。
富士山は残念ながらまだ半分ガスの中で、少し粘ったが結局雲の無い富士山を写真に収めることはできなかった。
姫次から先の下山道も快適で、標高の低いエリアまでくると朝の雪は雪はほとんど解けていた。
夜明け前に出発したこともあって、丁度正午に下山できて、その後、麓の入浴施設、ラーメンショップ、コインランドリーとハシゴして、
東名高速では途中30分ほど渋滞にハマったものの、何かと効率が良かったのか昼の3時過ぎに帰宅することができた。
この日の丹沢での雪山登山は楽しく、納得の1日だった。
蛭ヶ岳にはヒルが大量出没する前にあと1回は登っておきたい。
また次回、関東地方で積雪があった際にはスノーシューを持参して道志の山々を夜明けから夕方までじっくり登り歩き通したいと思った。