天気 :21日 曇り、22日 晴後曇り
メンバー:ボイジャー
行程 :21日 北温泉7:20→三斗小屋温泉11:20
22日 三斗小屋温泉7:00→三本槍岳9:50→北温泉12:00
半分登山な活動になりますが、友人と温泉のある山小屋「三斗小屋温泉」に泊ってきた記録です。
<山行記録>
友人から那須の三斗小屋温泉に泊まりに行ってみないかとの誘いを受けた。
名湯三斗小屋温泉に入れるまたとないチャンス、勿論二つ返事でOK、折角那須にまで足を運ぶので、合わせて名溪井戸沢での沢登り計画もしたのだが、
悪天の為に残念ながら中止に、朝からまっすぐ山小屋を目指す計画となった。
朝7時20分に北温泉駐車場を出発する。三斗小屋温泉は西側の山腹に位置するが、駐車場からは思いの外遠い為、朝早い出発を選択した。
ちなみに翌日は北温泉にも立ち寄る計画である。
こんな曇天ながら、流石人気の観光地だけあって、山は早朝からハイキング客で随分と賑わっていた。
途中、朝日岳に立ち寄る。記念撮影も行ったが、出来上がった写真に写った肥満化した自分の顔を見て、躊躇なくボツにした...。
もし晴れていれば、ここから豪快な茶臼岳の山容が拝めたことであろう。
三本槍岳~甲子山方面へと伸びる登山道を外れ、三斗小屋温泉に向かう。
少し下ると温泉の煙がもくもく湧きあがる源泉地帯が現れ、そこからさらに下った先に2軒の山小屋(煙草屋旅館と大黒屋)が現れる。
今日は煙草屋旅館のほうに宿泊である。
到着後、先客が集中する時間を避けるように休憩をはさんだ後、名物の温泉へと向かった。
煙草屋旅館には「露天風呂」「内湯」「あか湯」3つの温泉があり、いずれも新鮮なお湯がかけ流されており、評判通りお世辞なしの極上湯であった。
友人は「あか湯」を特に気に入っていた。
温泉に何度か入った後、この日は早朝から活動していたこともあって、眠気に包み込まれて昼寝をしてしまい、起きたら夕方....、
山中で自然を体感する貴重な時間をすっかり浪費してしまった気分である......。
(今年はどうにもこのパターンで至福のマッタリタイムを何度も失っている.....。)
夕ご飯を食べた後、ヘッデンをつけて真っ暗で何も見えない露天風呂に入りに行ったところでものすごい夕立に襲われたが、
冷たい豪雨と熱い露天風呂が絶妙心地よく、大雨なので風呂も貸し切りで、思い出に残る至福の温泉時間となった。
2日目は昨日とうって変わって、終日晴れであった。
この日は山小屋から登山道を歩いて下界に戻るのみだが、なんせ奥深い温泉小屋なので、復路は往路以上にハイキングをせねばならない...。
序盤は広葉樹林帯の森林歩きであったが、昨日の雨で森が瑞々しく、心地が良かった。
三斗温泉小屋は尾根の中腹に位置するが、駐車場まで戻るためには、標高差450mの登り返しをこなさねばならない。
ここまでくるとハイキングを超えてもはや登山といえよう....。
途中大峠という中継地点で音漏れ状態で音楽を聴いている登山者と出会ったが、聴いていた曲が何と"Anarchy in the U.K."、
20年以上登山をしているが、山でセックスピストルズは初めてである(笑)。
勿論挨拶はしたが、「ピストルズ、お好きなんですね!」くらい尋ねればよかったと、今さらながら少し後悔している........。
登りはしんどいが、昨日とうって変わって、この日は景色が良かった。
そして登り上がった最高地点の三本槍岳に到着!景色もあって概ね満足である。
そういえば、私は3月に登山遠征でこの三本槍岳に登頂していたことを思い出した。
今年は山行回数は例年と比べてやや少な目ながら、随分と遠方に足を運んでいる。
関東平野方面に少し歩き進んだところで、立派な雲海が湧きあがっていた。
スダレ山という小ピークを越えて、トレイルはようやく下り一辺倒になる。
そしてようやくゴールの北温泉に到着、最後に温泉を楽しもう。
北温泉は何度か訪れているが、惜しみなく源泉が注がれる歴史系の素晴らしい温泉である。
ちょうど誰もおらず、湯船と天狗を無事写真に収めるつつ、つかの間の貸し切り温泉を堪能した。
それにしても温泉三昧な週末となった。
那須連山が私を大きく引き付ける理由は何といっても極上湯の存在にある。
今の住まいからは随分と遠いが、下山が遅くなっても源泉かけ流しの硫黄泉に入れるエリアはそうは無い。
これからもきっと再訪することであろう。