天気 :晴
メンバー:ひとり
行程 :大倉7:10→(バカ尾根)→塔ノ岳9:40→(丹沢山)→蛭ヶ岳12:10→青根15:50
10月後半から不摂生のおかげで一気に肥えてしまい、バカ尾根~蛭ヶ岳で体を絞ってきました。
静かな登山は難しいながら、晴れの塔ノ岳や丹沢主脈の景色は豪快で何度歩いても飽きないですね。
<山行記録>
久しぶりにバカ尾根経由で塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳と丹沢主脈の縦走である。
今年の紅葉シーズンは一瞬で終了してしまった。
木々もすっかり冬枯れとなったこの時期、前回先日始発バスを利用して丹沢お隣の大山に登った際は、とても静かな山行を楽しめて最高だった。
大倉はどうか...?こちらは大山とは違ってめっちゃ大混雑...、大賑わいであった...。
さすが丹沢No.1の人気ルートである。たしかに塔ノ岳に登るとなれば、行程は長く、早立ちは必須、考えれば納得である。
前半は前をゆっくり歩くおじいちゃんをペースメーカーに、一歩一歩ゆっくり進んだ。
駒止小屋までの区間で多分20人くらいの登山者に抜かれたであろうか...。
丹沢は他の山に比べて健脚・早歩きの登山客が多い。
私の場合、負けじと彼等にペースを合わせてしまうと、堀山の家から先の急登で足があがらなくなってしまう.....。
なんせ今日は蛭ヶ岳まで歩くのだ。その為、脚を筋肉が売り切れぬよう気を配る必要がある。
しかし、バカ尾根後半の急登に差し掛かったあたりから、後ろから熊鈴をガンガン鳴らして登ってくる登山者と距離を取りたく、
うっかりペースを上げてしまった。
おかげで脚の筋肉を一気に消費してしまった....。
(写真:バカ尾根最大の体力的核心である花立山荘手前の急な階段群。後ろを振り返れば海や麓の街々(湘南?)が一望できた。)
花立山荘までくれば塔ノ岳までラスト100mである。頑張ろう。
快適とはいかずすこしヘトヘトになって塔ノ岳に登頂すると、山頂からは安定の大展望、今日は富士山もバッチリであった。
バカ尾根で苦しんで最後に絶景が待ち受ける、塔ノ岳は達成感と感動の両方が得られる山だと思う。
さて、今日はまだまだ山旅が続く。
山頂では写真を何枚か取って、休む間も無くすぐに丹沢山に向けて出発した。
塔ノ岳~丹沢山間は急登は殆ど無いが、小さなアップダウンが頻発.........。
脚が疲れていなければ楽勝だろうが、バカ尾根で腿の筋肉がパンパンになってしまった状態で歩くとこれが結構しんどい....。
続いて丹沢山にも登頂する。
標識前に人がいなかったので、折角だし記念撮影しておこう。
ここで持参したおにぎりを口に頬張ってエネルギーを補給、この先がしんどいのよ....。
丹沢山~蛭ヶ岳の区間は大きなアップダウンが連発し、本日最大の体力的核心区間である。
この区間はカメさんペースで歯を食いしばりながら、一歩一歩ひたすら前進するのみである......。
一方景色は最高!
この区間、開放的で豪快というか、表丹沢の魅力が見事に凝縮されている。
思えば毎々キツイキツイと言いながら、飽きることなく、かれこれ数えきれないくらい歩いている。
私は高尾山や奥多摩よりも丹沢のほうが好きである。
そして無事、本日最高峰の蛭ヶ岳に登頂、大倉から5時間くらいかかった......。
富士山と標識をバックにしっかり記念撮影しておこう。
後ろ向きで写真を撮っていただいたが、この一枚がとてもいい感じで、自身気に入っている。
(いい感じの写真をとってくださいましてありがとうございました!)
山頂では持参したルービーとカップラーメンで一息である。
今回はガスヘッドを持参し、しっかりお湯を沸かしたおかげで美味しいラーメンをいただくことができた。
山岳景色をアテにしながら山頂でずっとマッタリしたいが、帰りのことを考えると13時迄には山頂を出発しなければならない....。
帰りは裏丹沢方面に下山するが、なんせバスは16時20分の一本しかない。
大倉や秦野といった首都圏側とは大違いだが、利用者が少ない地方では仕方がない、バスがあるだけマシと言えよう。
裏丹沢も久々ながら、先程まで開放的な表側を歩いていたこともあって、景色が地味な印象を受けた。
しかしながら、こちら側は表側では難しい比較的静かなハイキングを楽しむことができるので、まあ一長一短といえよう。
中継ポイントの姫次は最近工事が入ったみたいでベンチが新しくなっていた。
丹沢の木道の滑り止め?の間隔であるが、(脚の短い)私の歩幅との相性がすこぶる悪く、
滑り止めの木に足をのせる度、疲労がダイレクトに足に蓄積されていくように感じる.....。
正直木の間隔を2倍にしてほしいものである............。
下山時間は午後4時、朝からずっと歩き続けていた長い山旅が終わった。
地元の商店でビールをGETしバス停の前でちょっと寒いがささやかな打ち上げでホッと一息...、ささやかな幸せと言えようか。
さて、バカ尾根の賑わいから想像するに他に同じバスを使う登山者が何パーティーもいると思いきや、乗客はなんと私ひとりであった......。
途中、平丸や焼山登山口といった各下山口にあるバス停からも登山者の乗車は無く、ちょっと予想外であった。
裏丹沢は大倉やヤビツなどと比較して東京都や横浜からはかなり遠いので、丹沢の登山で利用する人は稀なのだろう。
今日のハイクを総括すれば、天気に景色に爽快ガッツリ登山ができて、大満足の山行となった。再訪決定だろう。
<YAMAPにも記録書きましたよかったら是非>