天気 :晴(山頂は時々ガス)
メンバー:ひとり
行程 :小赤沢林道P6:30~苗場山13:00~小赤沢林道P15:50
先週に引き続き山ボード遠征、久々秋山郷から苗場山に登ってきました。
約8年ぶりの苗場山山ボードとなる。前夜自宅を出発、秋山郷小赤沢集落までの距離は約250km、相当な長距離だが以外にも白馬や桧枝岐より(少し)近いことが判った。
とはいえ、秋山郷への夜間の道は真っ暗なガードレールの無い一車線道は慎重な運転が求められ、登山口までは結構ハードなドライブとなる。
小赤沢周辺は駐車スペースがネックであるが前回使った駐車スペースの記憶もあって、おかげで迷うことなく到着することができた。
仮眠して朝6時半過ぎ、車を出発した。
今回は一般登山道に沿って三合目駐車場を目指そうとしたが寡雪の影響でスノーブリッジの無いカエデ沢の渡渉が困難そうで、早々つまずいてしまった。
結局、早々にシートラによるノートレースの急斜面登高をこなして林道へ這い上がる形でその場をやり過ごした。
斜度40~50度の50mのアイゼン登高は雪は柔らかいとは言えピッケルの欲しい斜面であった。
(今日は癒しのスノボと高をくくってピッケルを持参しなかったが、後々この山はピッケルが必須と思い知らされる羽目となる。)
急登をやり過ごし緊張から解放されると、しばらくはフラットな林道上のシール歩行となる。
人工的な林道とはいえトレース的なものもなく、周辺の天然の広葉樹林帯はとても見事でテンションも高まってきた。
この時期は3合目駐車場の手前の沢の左岸沿いのシール歩行が正解であったが、今回寡雪による沢割れを懸念して細尾根を詰める一般登山道を選択してしまった。
この選択は正しくなかったようで一般登山道はシール歩行にはあまりに不向きで何度もシートラをしなければならず、結構な時間と体力を絞られた。
(前回は多分他人のトレースがあったのでその通りに進んだのだろうと思う。)
細尾根をやり過ごすと山スキー向けな疎林斜面となる。
帰路のルートファインディングを意識しつつトレースを刻んでいった。
(といってもこの時期全くのノーラッセルで、トレースは目印的なものである。)
テーブル台地急斜面の手前で後ろを振り返ると、見事なダケカンバの広葉樹林が広がっていて、遠くに小松原湿原へと続く尾根を俯瞰することができた。
ここから核心の急斜面登高であり、しっかりと気を引き締めた。
山頂台地への急登は取り付き点から登山者のツボ足トレース跡が残っていたので、そのトレースを利用してやり過ごす予定であった。
しかしトレース跡は浅く、さらにガチガチに凍っていてボードブーツでの蹴り込みが困難でそのまま利用することができなかった。
仮にコケたら200mの大滑落で、大けがかご臨終も必至である。
幸いトレースの無い斜面は雪が緩く蹴り込みができたので、結局自分でステップを切りながら1時間以上かけてゆっくり確実・安全にそこをやり過ごした!
この雪質で前爪アイゼンがあれば楽勝と思っていたが、ボードを担いでストックで登るには正直リスクがありピッケルも必須なコンディションであった。
(前回は今回のような危険を感じた記憶がないので、多分雪が多くかつ柔らかいコンディションで先行者の登山トレースを楽に利用していたのだろう。)
台地に無事登り上げて10分ほど休憩していると3人組の登山グループが登ってきてトレースのお礼を言われて、少し嬉しかった。
ここまできたらあとは山頂までの開放的な台地上を進むのみである。
今回シール歩行なので雪の沈みもなく、疲労を感じることなく進むことができた。
しかし残念ながら山頂手前でガスが入り込んできてしまい、大絶景はお預けとなってしまった。
今回は山頂(GPSで一応確認)まで6時間半を要した。記念撮影もしっかりやりますっ!
今シーズン2回目のスノーボードがいきなり苗場山である。
この日は台地をコルまで滑って急斜面を滑降する一番安全?なルートを選択した。
台地の滑走はボードだとストック両手にひたすら漕ぎまくる地味なアクションとなってしまう為、印象があまり残らない。。。
コルまでくれば、多少急ながら下まで滑走ラインが確認できると思いきや、予想以上の急斜面で下が見えず、シュプール跡もない。。。
緩んだ雪とはいえ結構緊張しつつ、コルから右にトラバース気味に滑るルートで滑降した。
(写真だと緩斜面にしか見えないが結構急でした。。。)
無事急斜面をやりすぎしたら次は林道付近までの滑降となる。
豪快に滑りたかったが、寡雪で沢が結構割れているので、頻繁に止まりつつちまちまルートを確認しながらの滑降となってしまった。
林道からは登りと同じルートをとったが、沢が割れているので1度板を外したものの登りと比べるとあっという間にスタート地点に到着、無事下山となった。
久々の雪の苗場山であったが、今回も満足のいく活動として締めくくることができた。
次回は少しハードかもしれないがカエデ沢がしっかり埋まっている3月辺りに再訪したい気持である。