天気 :曇り後雨
メンバー:ひとり
行程 :林道ゲート6:40→三斗小屋跡7:20→井戸沢堰堤(入渓)7:50→稜線11:00→林道ゲート14:30
7年ぶりに井戸沢を遡行してきました。
久しぶり遡行して改めて良い沢だなあと実感しました。
自宅から遠いのがネックですが是非また再訪したいと思っています、次こそは絶対快晴の日に遡行したいと思います!
前日は林道終点でキャンプ、夜明けとともに起床して朝6時半林道終点を出発。
朝6時頃、2パーティーが山に向けて出発していったがいずれも目的地は井戸沢であった。
しかしキャンプでは油断して薄着で過ごしてしまい、結局全身ブヨに咬まれてしまい本当に痒くてたまらなかった。。。
旧三斗温泉小屋跡で先行パーティーに追いつき、リーダーと思われる方と少しお話しをしたのですが、
(後でネットで知りましたが)私が山行や遊び方を参考/尊敬してやまないレジェンドの豊野さんであった。
(ガイドで井戸沢に来られていたようでした。)
1時間強というハイペースで林道終点に到着、ここから遡行開始である。
少し進むと核心の15m滝に出くわし、多人数の先行パーティーがザイルを出していた。
前回私はこの滝を巻いていることもあり、時間を考慮して今回も巻きを選択したところ、巻き道付近にスズメバチの巣があったようで、
友人が一発刺されてしまった......!
後ろの私に対しても蜂が頭に突っ込んできて危機一髪、決して安全とは言えない巻き道をクライムダウンして、
先行パーティーに事情を説明し(本来危ないのでやらないが)リッジを残置A0で突破して友人に合流、友人はポイズンリムーバーを持参しており毒抜き処置をしていた。
巻きを提案したのは私であって、本当に本当に申し訳なかった。。。
なお巻き道でハチの巣に遭遇したケースは話に聞いたことはあったが今まで初めのケースで大きな反省要素となった。
レアケースであるものの、どういった対策を行えばよいのだろうか、無視できない課題である。。。
気を取り直して遡行継続、ここから先ずっと井戸沢のハイライトともいえる美しい滝が連発、友人の腕が心配だが楽しい遡行が続いた!
途中開けた場所で休憩!そうめんを作ろう。
そうめんは一人4玉、手延べそうめん、お出汁は創味、みょうがとしょうがもバッチリ、ここは手を抜けない(笑)。
しかし天気がイマイチなのが残念、天に祈るも空はずっと厚い雲に覆われたままであった。
二俣は通常右がノーマルルートだが今回左俣を遡行してみることにした。
藪っぽいツメで右俣と比較して多少アルバイトが増えるが、こちらは後ろに振り返るとずっしりと鎮座している茶臼岳を随時拝め元気をもらえる。
ややガスっているが火山的な凛々しさのある茶臼岳、温泉旅行と合わせてハイキングにもまた訪れたい。
灰色な空も写真のカットによっては青空に化ける。次回はこんな青空の下で遡行を楽しみたいと思っている。
井戸沢の魅力はつめあがった流石山の稜線にもあろうか。この尾根は開放的で自分のお気に入りの尾根になっている。
目の前の茶臼、三本槍岳を眺めているとコンパクトながら懐の大きい那須連峰の良さを改めて実感できるものである。
大峠までくるといよいよ展望とはお別れになってしまうが、曇天ながら景色に対しては十分満ち足りたと思える遡行であった。
日本にいると当たり前な自然の景色なので何も思うことは無いのだが、峠道のお地蔵さんや石祠は心に自然なやすらぎを与えてくれて
そういったエリア(日本)に住んでいる自分が嬉しくなってくる。
最後は雨雲に追いつかれてしまい雨の下山となったが、広葉樹林が作り出した天然の雨傘でほとんど濡れずに下山することができた。
改めて井戸沢は遡行価値の高い沢だなと思った。