日時 :2020.10.25
天気 :晴れ
メンバー:しょうたろう
行程 :駐車スペース8:00→(裏谷急沢)→谷急山11:00→(ダイレクト尾根)→駐車スペース12:30
妙義エリア遠征2日目は裏谷急沢を遡行してきました。
北面に位置する裏谷急沢は急峻で薄暗く悪い巻きもあったりと谷急沢と比較して油断ならない部分もありましが、
見事な柱状節理滝や長いナメ床など見どころの多い沢でした。

駐車スペースから入山川に降りて対岸を渡って入渓、早々(というか入り口?)に現れる4mはとりつきで少し苦戦、
岩の上に堆積した泥や落ち葉は巻きなどで特に注意が必要だと久々に感じた。
続く2段滝の上10mは登れそうに無い為に高巻きを選択したが、この巻きの途中の数メートルのトラバースが悪く、
念のためにザイルを出してクリアした。
トップは私であったがザイルワークにもたついた部分がありここ2~3年の登攀技術の低下に反省要素を感じた。
(来シーズンこそ沢にアルパインに場数を増やしたい、引退するには早すぎる...。)
この序盤の2段滝の巻きがダントツに裏谷急沢の核心であった。
その後、ナメ状の沢床や柱状節理な地形など裏谷急らしい地形が目立ち始めてきた。
そして20mの柱状節理の大滝に到着、間違いなく裏谷急沢のシンボルといえるだろう。
大滝の上は少し急なナメとなる。ラバーソール靴なら水線を外したラインを快適に歩ける。
このナメ床、ずっと続くを思いきや、大滝から20分程で遡行図にある三俣に到着してしまった。
三俣からの取りつきはセオリー通り右俣と中俣の中間尾根を選択した。
詰めは厳しい登りや藪漕ぎなどは一切なく、最後は山頂標識の裏から飛び出すように谷急山山頂に到着した。
今日は雲一つない青空で気持ちがよく、昨日に引き続き展望からの景色鑑賞を楽め昨日に引き続き爽快であった。
今日は下山にナイフリッジ状の気が抜けない尾根下りが待っている。
行動食のかつ丼弁当を食べて体を少し休めてから下山を開始した。
下山のナイフリッジ尾根は所々片側、もしくは両側が切れ落ちており、滑落したら即終了なので全く気が抜けない道であった。
しかし絶景の眺めつつ踏み跡のあるナイフリッジ尾根を下降できるのはとても爽快でもあった。
ナイフリッジ尾根の目玉は何といってもこの柱状節理の岩壁だろう。
ナイフリッジ尾根からしか見ることのできない貴重な景色である。
ナイフリッジ尾根下部は普通の急登尾根となり入山川に合流する。
活動時間が少し短かったものの、昨日の谷急沢と引けを取らない充実した山行であった!