天気 :25日 晴れ、26日 高曇り
メンバー:ひとり
行程 :25日:伝付峠入口6:10→伝付峠12:40→生木割山17:50
:26日:生木割山5:10→笊ヶ岳8:00→布引山10:00→老平15:50
5月最後の週末、やっと天気図的にも晴れ確定となりました。
以前なら例年この時期は富士山山ボードですがいつのまにか温暖化で雪が無い。。。
パックラフトもなんかモチ上がらず、なので今回はやや遠征しての縦走をチョイス!
南アルプス白根南稜にそびえる笊ヶ岳という山に幕営道具を担いで登ってきました。
(日本百名山でなく山梨百名山に入ってる山だったりします。)
稜線に出るまできつい急登に危険なガレ場、標高2400mを超えてからは膝~腿を踏み抜くようなくされ雪...、
重いザックに重いブーツ、南アらしい体力勝負な山行でした。。。
伝付峠入口駐車場からスタート。
ここから長い林道歩き、昔は発電所まで車で行けたようですが、リニア工事?か何かで
工事車両がバンバン通過していく、登山道大丈夫か...?
林道歩きをこなして発電所から登山道スタート、ピンクテープにロープにしっかりしてて助かります。
さて、自分のエアリアマップ(2009年の山と高原地図)と道が違う、まあ大丈夫だろう。
きつい急登を進むとガレ場と登山者用に張ってくれたロープが登場。
しかしここ、めちゃくちゃ危険!
斜面がおもいっきし崩れてて足場も乏しく、「本当にこのガレを通過?」って思わせるような危険な道、
マジでスリング&カラビナ確保で通過したいトラバースでした。。。
今回は単独なので絶対に失敗できない、行くか最後まで迷うレベル、休憩も含め通過に20分を要しました。
ガレ場を超えて一息ついたところで登山者に出会う、挨拶してしばし談笑。
伝付峠から二軒小屋に降りて蝙蝠岳を目指すも、腿まで踏み抜く雪に阻まれ撤退とのこと。
「伝付峠の展望台に行けば疲れが吹っ飛びますよ!」との情報をいただく。
川に降りてからは平担になるも、道が崩れてたりするので注意して歩く。
尾根にとりついた後の道はとてもよく踏まれてて鮮明、時代を感じます。
登りできついけど頑張ろう!富士山も見えてきたぞ!
そして伝付峠到着!!!
ここまで6時間以上、こんなに時間かかると思ってなかったぜ。。。
空身で展望台へ、目の前に悪沢岳!となりに赤石、聖、上河内!!
せっかくなのでセルフタイマーで写真も撮りましょう。
(写真はやや失敗気味ですが、まあOKってことで。)
伝付峠からのしばらく平坦なトレイルは非常に快適。
結構時間稼げたかな~と思ったらエアリアのコースタイムと同タイム、先は長い。。。
途中から雪が出てきた。少し気になると思った矢先に登山道が雪に覆われる。
歩くには問題ないっしょ、と歩いてみると、膝~腿まで踏み抜く、マジですか。。。
行くしかない。ところどころ踏み抜かず歩けると思ったら、また踏み抜く。
最後はコースタイムの倍かけて何とかビバーク予定地の生木割山に到着!
山頂に雪はなく、助かったぜ。
休む間もなくツェルトを設営、夕飯のレトルトカレーを食べて爆睡でした。
翌日は当初の予定よりすこしゆっくりめのAM5時出発。
前爪アイゼンやピッケルは持ってきてないし、雪渓のトラバースや急峻な雪壁の登下降が
もしあったらどうしようかと心配するも、少し歩いてそれが杞憂なことがわかりホッとする。
巨大なザレ場を超えたらやっと笊ヶ岳が見えてきた、テンション上がる!
ここで登山者に出会って談笑、そして情報交換。
前日は青薙山経由で布引山で幕営、今日は笊に登って椹島経由で下山予定とのこと。
(昨日の方もそうですが、マニアックなルートを歩いててすごいなーと思ったり。)
布引山からここまで雪の踏み抜きが相当キツかったとのこと、トレースをつけてくれたことに感謝です。
さあ山頂までの短くきつい急登のスタート!
急登は雪も少なめでトレースもあるので問題なし、トレース本当に助かりました。
しかし、山頂直下、森林限界を超えたわずかな区間の踏み抜き雪が試練。。。
トレースがあっても沈む沈む、、、このわずかな区間の通過に20分以上を要す。
そして、やっと山頂が見えてきたぞ。
ついに笊ヶ岳山頂(標高2629m)に到着!!!
もちろん記念撮影!ここからしか見えない角度での南アルプスの山々に感動!
いやー、長かったぜー。
山頂から布引山までは雪に苦しむもトレースが増えたおかげで少しマシだったかな。
ここから長い下りが待っている、さあ行こうか。。。
わかっていたけど急斜面の下降はしんどい、、、かなりゆっくり気合で降りるっ。
足の筋肉が売り切れ限界寸前、、、。
広河原に降りたら、沢の渡渉を登山者の方がフォローしてくれて、その方としばし談笑。
なんと先週訪れた三重の熊野市から7時間のドライブで南アにこられたそうで奇遇でした。
河原でソーメンも作っちゃうよー。
急斜面から先は平坦道のまったり歩きですが、いかんせん足が売り切れ寸前なのでしんどい。。。
途中危なっかしい壊れた橋の通過は非常に危険だった。。。。
(後でわかったところ通行止めになってたそうでした。)
そして山頂から7時間かけて下山!
今回は奮発して老平からはタクシー、伝付バス停まで6千円でした、結構距離あったねー。
時間も遅くなってしまい今回も奈良田温泉に入れず、、、次回こそは入りたいと思います。