天気 :晴
メンバー:ひとり
行程 :浄水場上P6:10→積丹岳10:10→(余別岳アタック失敗)→積丹岳11:40→浄水場上P13:20
北海道スノボ遠征3日目は積丹半島の名峰積丹岳をチョイス!
少し藪山スノボではあったものの天気に景色に最高のコンディションでした。
<山行記録>
北海道遠征前半は札幌周辺で活動しようと何となく決めてはいたが、天気予報がころころ変わる日々が続いて行先を中々決められずにいた。
<山行記録>
北海道遠征前半は札幌周辺で活動しようと何となく決めてはいたが、天気予報がころころ変わる日々が続いて行先を中々決められずにいた。
そんな中、余市のコインランドリーの中で天気予報をチェックしていると道央の翌日の天気が曇りから好天に変わっており、
特に積丹半島は雲1つ無い天気予報となっていた。
このまたとないチャンスを無駄にはできない。当初中山峠から無意根山に登る予定だった計画を変更し、翌日は積丹岳でのスノーボードに決めた。
当日早朝、登山口に向かうべく車で林道を進んでいくと、ハスラーだとスタックするかもしれない深い雪の轍が現れた。
下手にハマって誰も来なかったら悲惨で、なんせここは人よりクマのほうが多そうなエリアである。
そんな訳でUターンして林道をわざわざ降りて浄水場近く空きスペースに車を停めたが、これは失敗であった。
駐車スペースを出発してスノボーを担いで林道を歩き始めてしばらくすると、次々に登山者の車がやってきて、皆さん林道に縦列駐車、これが正解であった。
40分程林道をシートラで歩いて、雪が出てきたところでシール歩行に切り替えた。
積丹岳は昔からスキーでよく滑られていたようでところどころに鉄製の時代を感じるスキー看板を見つけることができた。
斜度の緩い広葉樹林帯がしばらく続くが、ところどころで巨大なミズナラを見かけ、目を引かれた。
北海道サイズというか、とにかく巨大で、そしてとても素敵であった。
稜線にあがるとピリカ台と呼ばれる小ピークがあり、さらに進むと開けた台地上の地形が現れ、
ここでようやく積丹岳のピークをとらえることができた。
写真の通り、稜線はハイマツや背丈の低いダケカンバが顔を出しており、ルート取りに結構気を遣う羽目となった。
帰りのスノボー滑降では相当苦戦を強いられることになるだろう。。。
午前10時過ぎ、積丹岳山頂に到着、登頂まで4時間程度を要するも、登山道から山頂まではおおむね緩斜面が続いて、まさに山スキー向けの山であった。
ここで初めて積丹半島最高峰である余別岳と対面できる。
ちなみに広大な積丹半島で一般登山道が引かれている山は積丹岳のみである。
ネットで少し調べたところエコー沢、或いは余別川を遡行して余別岳に突き上げる沢登りの記録を見つけ、強い興味を持った。
実現しようとすればメンバー、日数の確保、数回のプレなど、一筋縄ではいかないが、実現すればきっと思い出に残る山行になることは間違いだろう。
さて、この日はおこがましくも積丹岳に荷物をデポして余別岳を往復するつもりでいた。
しかし、足を延ばすと早々に急峻な岩稜と猛烈な笹薮に行く手を遮ぎられてしまった。
3月末あたりの雪が残っている時期は雪稜使って余別岳に往復できるようだが、雪が解けたこの日は中々険悪なルートに変貌していた。
単独で際どいフリーソロに挑む度胸は無く、そもそも簡単に登山道のない積丹半島最高峰を攻略できるなんて虫が甘すぎた訳で、ここは潔く撤退を決めた。
さて、気を取り直して、山頂から日本海に向かってスノーボードを楽しもう!
最高の天気に景色にザラメ雪。いつになっても飽きることの無い自然の刹那である。
そんな滑降序盤は最高ながら早々に予想通りエグい薮に阻まれ、中盤はほぼ気合のストックボードに終始したが、まあ山スノボーあるあるの範疇と言えよう。
一方、樹林帯に入ると思った以上に雪が滑って新緑につつまれながらの快適滑降を楽しめ、板を脱ぐことなく林道の末端雪面に到着することができた。
そこから再びシートラとなるが、道端にはカタクリがいっぱい咲いており、登頂に成功した喜びをかみしめつつ、車に向かって歩いた。
(写真:牧場の駐車場から撮影した積丹岳。次は余別岳への登頂を狙いたい。残雪期か沢か、山に対する興味は尽きない。)